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ドラギ総裁悩ます、短期金融市場の楽観-約束した行動必要か

欧州中央銀行(ECB)は今週、短 期金融市場で見られる楽観に水を差す行動が必要になるかもしれない。

銀行間市場の翌日物金利は2008年以来で初めて、ECBの政策金利 を上回り始めている。危機前の正常だった状態への回帰を示唆するもの だが、ユーロ圏の景気は依然として脆弱(ぜいじゃく)だ。金融環境が 不当に引き締まれば行動する用意があるとのドラギ総裁の約束が、試さ れる状況になっている。

市場金利の上昇はユーロ圏経済の回復を背景とした正常化の兆候で あり得る反面、企業や家計の借り入れコスト上昇につながり回復の腰を 折りかねない。ドラギ総裁は今週にも、昨年来検討されてきた措置で市 場の楽観に水を差すかもしれない。危機のさなかに実施した債券購入に よる流動性の吸収(不胎化)をやめることなどが選択肢だと、ソシエ テ・ジェネラルなどが指摘している。

ソシエテの欧州担当シニアエコノミスト、アナトリ・アネンコフ氏 は「ECBは非常に緩やかな回復しか見込んでいない。この点から、短 期市場金利をできる限り押し下げることを望むだろう」と話した。

ECBはこの日、証券市場プログラム(SMP)に基づく購入 の100%不胎化に4週連続で失敗した。市場環境の引き締まりに伴い銀 行が資金を手放したがらないもようがうかがわれる。

銀行間の翌日物金利であるユーロ圏翌日物無担保平均金利 (EONIA)の先月の平均は0.254%。ECBの主要政策金利である リファイナンス金利は0.25%。

--取材協力:Stefan Riecher、Harumi Ichikura、Jeevan Jyothyprakash.

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