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バークレイズもクレディSもご難、バンカー流出と米訴追リスク

英バークレイズは投資銀行部門の有 力バンカー流出に見舞われ、クレディ・スイス・グループは米当局から の訴追リスクに直面している。

バークレイズは先週、米国とアジアでトップバンカー3人を失っ た。同行は8日の戦略説明で、投資銀行事業の縮小方針を示すとみられ ている。クレディ・スイスは米国民の脱税を幇助(ほうじょ)した疑い で米当局から訴追される恐れがある。同行は9日に株主総会を開く。

欧州の大手銀行は投資家と監督・司法当局からの厳しい目にさらさ れている。欧州の銀行は投資銀行事業の一部で米国勢にシェアを奪われ ている上に、投資銀行の重要な業務であるトレーディングの収入は業界 全体で減少傾向にある。米JPモルガン・チェースも4-6月(第2四 半期のトレーディング収入が前年同期に比べ約20%減となるとの見通し を示した。

ポルタレス・パートナーズ(ニューヨーク)のアナリスト、チャー ルズ・ピーボディー氏は「欧州勢も米国勢もトレーディング事業の収益 低下という環境に直面している。従って、シェア拡大を図るなら投資銀 行事業、特に引き受け業務だ。米銀はこのシェアを伸ばしている」と述 べた。

バークレイズは今や、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの 北米事業売却で獲得したトップバンカーの1人を失った状態で厳しい競 争に立ち向かわなくてはならない。バークレイズでアントニー・ジェン キンス最高経営責任者(CEO)の倍以上の株式ボーナスを受け取って いたヒュー(スキップ)・マクギー氏は先週退社した。さらに、ロス・ ステフェンソン氏がUBSに移るほか、アジア太平洋地域会長兼CEO のロバート・モリス氏も引退する。

ブルームバーグのデータによればリーマン事業買収の効果で、バー クレイズの株式引き受けの順位は欧州でよりも米国での方が高い。合併 関連でも欧州より米企業絡みの業務が多い。「人材を失って顧客との関 係に連続性がなくなれば不利だ」とピーボディー氏は述べた。

クレディ・スイスのブレイディ・ドゥーガンCEOは9日の年次株 主総会で、米当局に訴追される可能性について株主への説明を迫られる 見込みだ。弁護士やバンカーは、年金基金などの顧客は犯罪に関与した 金融機関との取引を絶たざるを得なくなる可能性があると指摘。サンフ ォードC・バーンスティーンのアナリスト、ブラッド・ヒンツ氏は先週 のブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「予測不可能な 展開となる可能性がある」として、「訴追となれば顧客は手を引くだろ うし、信頼感という点では山火事のような状態となり得る」と述べた。

原題:Barclays to Credit Suisse Battling Banker Exits, U.S. Legal Woes(抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore、Ambereen Choudhury.

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