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米30年債は供給不足も-年金の購入、3倍に膨らむとの試算

12兆1000億ドル(約1230兆円)規模 の米国債市場で、投資家が供給不足のため30年債を十分確保できない事 態が生じる可能性がある。

連邦準備制度の保有分を除くと、残存期間10年以上の米国債残高は 全体の5%にすぎない。ノバスコシア銀行の試算によれば、積み立て不 足を埋めさせることを意図した新規則を受け、年金基金が米長期国債の 購入を3倍に増やす可能性があり、向こう2年間で3000億ドルの新規需 要を生む見込みという。これは6420億ドルの残高の半分近い。

米金融当局が債券購入規模の縮小を進めているにもかかわらず、長 期国債相場が上昇している背景には、抑制されたインフレと外国勢によ る購入拡大に加え、限られた供給量がある。

ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏 (ニューヨーク在勤)は4月28日の電話インタビューで、「米長期国債 はコモディティー化しており、供給不足と流動性の評価で相場が動いて いる」と分析。「長期債利回りには下押し圧力がかかるだろう」と語っ た。

年金基金は昨年の株高による運用改善で積み立て不足が縮小。30年 国債相場の上昇の背景には、年金基金が将来の支払い義務に資産を適合 させるため長期債に資金をシフトさせていることがある。

ノバスコシア銀行の試算によれば、民間の年金基金による米長期国 債の購入は向こう1年間だけで1500億ドルの需要を生む見通し。これら 年金基金が昨年購入した米国債は全ての残存期間で400億ドルだった。

原題:Not Enough 30-Year Bonds in $12.1 Trillion Market for Treasuries(抜粋)

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