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5月2日の米国マーケットサマリー:株とドルは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3871   1.3870
ドル/円            102.22   102.33
ユーロ/円          141.80   141.92


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,512.89     -45.98     -.3%
S&P500種           1,881.14      -2.54     -.1%
ナスダック総合指数    4,123.90      -3.55     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .42%        +.02
米国債10年物     2.59%       -.02
米国債30年物     3.37%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,302.90    +19.50   +1.52%
原油先物         (ドル/バレル)   99.80      +.38     +.38%

◎NY外国為替市場

2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨に対して下 落。オバマ米大統領とメルケル独首相がロシアに対して追加制裁を科す 用意があると警告し、ウクライナ情勢が緊迫化した。

ドルは一時、主要通貨バスケットに対して6週間ぶりの大幅高を記 録した。朝方発表された米雇用統計によると、4月は2年ぶりの大幅な 雇用増となり、失業率も低下した。米金融当局による債券購入ペースの 加速と利上げ時期を早めるとの観測が強まった。

シティグループの主要10通貨(G10)戦略の米州責任者、リチャー ド・コチノス氏は「ウクライナとロシアの地政学的リスクをめぐっては まだ不透明感がある」と述べ、「地政学的な問題が頭をかすめる中で、 利益確定が行われている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時13分現在、ブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%下げて1007.62。一時は0.4%上昇と、3月19日以来の 高水準となった。

ドルは対円で0.1%下げて1ドル=102円24銭。一時は103円02銭 と、4月8日以来の高値をつけた。対ユーロでは1ユーロ=1.3875ド ル。ユーロは対円で0.1%下げて1ユーロ=141円85銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。一時は上昇し、S&P500種株価指数は終値の 最高値を上回る場面もあった。雇用者数が2年ぶりの大幅な伸びとなっ たものの、ウクライナ情勢緊迫化への懸念が強まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%下げて1881.07。一時は0.4%高となり、4月2日につ けた終値ベースの最高値を上回った。ダウ工業株30種平均は45.98ドル (0.3%)下落の16512.89ドル。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は「最終結果はニュートラルだが、雇用 統計の明るい材料がウクライナ情勢をめぐる大きな懸念でかき消された 形だ」と指摘。「ウクライナでは活発な動きがあり、それで市場はやや 不安になっている。この問題はしばらくくすぶるだろう。すぐに解決す るとは想定しにくいからだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。利回りは10カ月ぶり水準に下げた。4月の雇用 統計では雇用者数の伸びが予想を上回ったが、市場ではウクライナでの 緊張の高まりが材料視され、逃避需要から米国債は買い進まれた。

4月の雇用統計では雇用者数の伸びが2012年以来で最大となっ た。30年債利回りは統計発表直後に上昇し、その後は最大10ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)の幅で変動した。期間が短めの国債は 軟調な展開が続いた。経済が力強さを増していることで、金融当局が過 去最低水準にある政策金利を引き上げるとの見方が広がった。5年債 と30年債の利回り格差は09年以降で最小となった。市場関係者は来年の 利上げ時期の予想を前倒ししている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「ウクライナでまた緊張 が高まっているとの懸念がある」とし、「ウクライナ軍が東部の都市に 入り、オフィスビルに突入した。こうした状況は確実に米国債相場を押 し上げる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時57分現在、30年債利回りは前日比5bp低下の3.36%。同年債 (表面利率3.625%、2044年2月償還)価格は1上げて104 30/32。利回 りは一時5bp上げたほか、昨年6月19日以来の低水準を付ける場面も あった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発し、3月半ば以来の大幅高となっ た。ロシアとウクライナの緊張が高まる中、安全逃避先とされる金の買 いが活発化した。ウクライナは分離派武装勢力の拠点となっている同国 東部の都市スラビャンスクを奪回するため装甲車と砲兵隊を派遣した。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「明るい 雇用の見通しや米経済見通しの改善にもかかわらず、週末を控えてウク ライナの情勢がさらに悪化し始めるているため、地政学リスクに引き続 き注目が集まっている」と指摘。「こうしたニュースは人々を不安にさ せ、金への逃避を促す」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比1.5%高の1オンス=1302.90ドルで終了。中心限月として は3月12日以来の大幅上昇となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。米雇用者の伸びが2年ぶりの大幅と なったことを好感した。ウクライナ情勢のさらなる緊迫化を警戒し、北 海ブレントは3日ぶりに上昇した。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏(フロリダ州ジュピター在勤)は電話取材に対し、「ウクライ ナは武力行使の規模を拡大しており、こうした地政学的影響でブレント の方が大きく上昇している」と指摘。「失業率の数字は石油需要の増加 にプラスと解釈された」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比34セント(0.34%)高の1バレル=99.76ドルで終了。ロンドン ICEのブレント6月限は83セント高の108.59ドル。

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