アイパッド人気に陰り-タブレットより賢いスマホにシフト

米アップルの「iPad(アイパッ ド)」などタブレット端末は最も成功した家電製品の1つになった。

2010年の発売以来、アップルは2億1000万台を超えるアイパッドを 販売。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の発売後4年 間の約2倍のペースの売れ行きだ。こうしたタブレット人気で家電業界 はデスクトップ型パソコン(PC)やノート型PCの販売減の穴埋めを 図ってきたが、この市場は急速に減速しつつある。ブルームバーグ・ビ ジネスウィーク誌5月5日号が報じている。

アップルは1-3月期のアイパッド販売が前年同期比で約17%減少 したと発表。マイクロソフトはタブレット端末「サーフェス」からの収 入が年末商戦の後、約40%減少したと説明。アマゾン・ドット・コムは 売り上げの内訳を示していないが、調査会社ガートナーによれば、タブ レット端末「キンドル」の市場シェアは高まっていないという。

調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、世界のタブレッ ト販売は新興国での低価格モデル需要を追い風に1-3月期に19%増加 したが、前年同期の83%増や12年と11年の同じ時期の2倍以上の拡大に 比べれば微々たる伸びだ。

調査・コンサルティング会社アシムコの創立者ホレス・ディデュ氏 は、タブレットの早期の成功は長期的に非現実的な期待を招いたと指 摘。カラーテレビや電子レンジといったかつての人気家電製品では市場 への浸透が半分に達するまではこうした販売鈍化は見られなかったが、 タブレット端末は米国市場での浸透率が4割程度にすぎない段階で販売 が鈍化しており、意外な展開だと話す。

ディデュ氏はタブレットがいずれはゲーム機に近い存在になる可能 性があると述べ、大きく重要な市場ではあるが、スマホと「同じような 普遍性はない」と指摘する。アジアでは低価格タブレットは50ドル程度 で販売されているが、利用できるアプリやビジネスソフトはアイパッド ほどにはそろっていない。ディデュ氏によると、アジアの典型的なタブ レットユーザーの使い方はテレビ番組や映画、音楽の視聴だという。

ベンチャーキャピタル(VC)会社アンドリーセン・ホロウィッツ のアナリスト、ベネディクト・エバンス氏は、スマートフォンの画面大 型化と機能拡充を受けてタブレット端末に数百ドルを払う理由は減ると 予想する。消費者はウェブサイトの閲覧やゲーム、電子メールのチェッ ク、テレビ視聴などにアイフォーンやサムスン電子のスマホ「ギャラク シー」を使うことに満足しており、こうした傾向は画面が大型化する中 で続く可能性が高いという。

原題:Apple’s IPad Boom Slows as Tablets Lose Out to Smarter Phones(抜粋)

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