4月に泣かされた為替トレーダー、リターンが一転マイナスに

3月にプラスのリターンを上げて活 気づいた外国為替市場の投資家は、4月に現実に引き戻された。

通貨ファンド14本の運用成績を示すパーカー・グローバル・ストラ テジーズのグローバル・カレンシー・マネジャーズ指数によると、4月 のリターンはマイナス1.5%と、昨年7月以来の大幅低下となった。3 月は新興市場の回復を背景にプラス0.8%を記録していた。中央銀行に よる前例のない規模での割安な資金供給などを背景に、投資家やトレー ダーが利益獲得に生かすボラティリティ(変動性)も一部、金融危機前 以来の低水準となっている。

カンバーランド・アドバイザーズのデービッド・コトック会長兼最 高投資責任者(CIO)は4月30日の電話インタビューで、「世界の中 央銀行が現在講じている措置やゼロ金利政策から脱するまでは、外為を 含む金融市場の価格決定における奇妙な状態は続くだろう」と指摘。ト レーダーが「利益を得られるだけの取引レンジとボラティリティがな い」と述べた。

状況が近いうちに変わる兆候はほとんどない。米連邦準備制度理事 会(FRB)のイエレン議長は今週、米緩和策の縮小ペース加速や利上 げ時期に関する明確なサインを期待していた一部の市場関係者を失望さ せた。トレーダーは欧州中央銀行(ECB)と日本銀行も金融政策を変 更する用意はないとみている。

ソシエテ・ジェネラルの通貨デリバティブ・ストラテジスト、オリ ビエ・コルベール氏(パリ在勤)は4月29日の電話取材に対して、「こ うした静かな時期は市場の予想より長く続く可能性がある」と指摘。 「トレンドがない上にボラティリティがこのように低くては外為市場で 利益を得るのは非常に困難だ。中銀の政策が極めて予想しやすい状況で は、取引材料も見当たらない」と述べた。

ユーロ・ドル相場の3カ月物予想変動率(インプライド・ボラティ リティ、IV)は5月1日に5.56%と、2007年7月以来の低水準となっ た。1999年のユーロ導入以降の最低水準まで約0.5ポイントに迫った。

ポンド・ドルの3カ月物IVは2日に5.16%と、2007年6月に記録 した1996年以来の低水準(4.90%)に近づいている。今年1月3日 は7.58%だった。ドル・円は6.98%と、2012年10月以来の低水準。過去 最低は07年の6%。

原題:April Proves Cruelest Month for Traders Facing Loss: Currencies(抜粋)

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