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ECBの資産購入案、効果に懐疑的な見方-銀行が恩恵独占も

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は資産購入プログラムを実施し、金融機関に資産担保証券(ABS) の発行拡大を促すことで成長をてこ入れしたい考えだが、その効果につ いて欧州の大手資産運用会社は懐疑的な見方を示している。

ドラギ総裁はデフレを回避するためいわゆる量的緩和(QE)を検 討している。またQEによって、中小企業向けローンを裏付けとする証 券の市場活性化も推進する構えだ。欧州連合(EU)の民間部門雇用者 の約7割が働く中小企業向けの融資拡大につなげるためだ。

金融危機を悪化させたと批判されるABSに当局が厳しい対応を取 ったことから、欧州のABS市場は2009年以降32%縮小した。ドラギ総 裁は2兆1000億ドル(約215兆円)規模の同市場を再び活性化すること で銀行のバランスシートを改善したい考え。ただ金融機関の利益は資本 基準の厳格化で圧迫されており、金融機関がこうした機会を業績押し上 げに利用するのではないかと懸念している。

オランダのハーグに拠点を置くエイゴン・アセット・マネジメント のABS責任者、フランク・エリック・メイエル氏は「極めて低コスト で資金を調達できる可能性があり、銀行にとって好都合だろう。ただ、 顧客にそれを還元するだろうか、それとも高めの利ざやを維持するだろ うか」と指摘。その上で、「銀行は恐らく資本基盤を拡充するため拡大 した利ざやを維持しようとするだろう。このため中小企業はさほど恩恵 を受けないと考えている」と語った。

原題:Draghi ABS Plan Seen Helping Banks Not Business: Credit Markets(抜粋)

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