クレディSとBNP訴追はぎりぎりの脅し-最大限の和解金狙い

スイス銀行2位のクレディ・スイ ス・グループと仏銀BNPパリバを刑事訴追するという脅しが、最大限 の和解金を支払わせるための米司法省の戦略の一環として行われている 可能性がある。両行の主要株主であるハリス・アソシエーツのデービッ ド・ヘロー最高投資責任者(CIO)が指摘した。

ヘロー氏は1日の電話インタビューで、「米政府が現時点で極めて 優位な立場にあり、このような不安を市場に吹き込み、われわれ株主や 行員が経営陣に和解を促す圧力をかけるよう仕向けることも可能だ。政 府によるぎりぎりの脅しが行われている」と語った。

ブルームバーグが集計したデータによれば、フランスの投資銀行ナ ティクシス傘下のハリス・アソシエーツは昨年末時点でクレディ・スイ ス株式の5.1%を保有する第3位の株主。BNPには0.9%出資し、第10 位の株主となっている。

クレディ・スイスは2011年以降、米国人の脱税ほう助の疑いで米検 察当局の刑事捜査の対象で、BNPパリバも指定国とのビジネスを禁じ る経済制裁に違反した疑いで連邦当局が捜査している。

事情に詳しい関係者の1人が4月29日に語ったところでは、ニュー ヨーク市マンハッタンの連邦地検のプリート・バラーラ検事正ら検察当 局は、クレディ・スイスとBNPパリバの訴追手続きに入ることを検討 している。非訴追協定などの締結を通じて決着を図ってきた従来の捜査 手法は、法を破った銀行に責任を取らせていないと米上院議員の一部か ら批判を浴びていた。

バラーラ検事正の広報担当を務めるジェリカ・リチャードソン氏と BNPの広報担当セザルティン・グレゴリオ氏、クレディ・スイスのカ ルビン・ミッチェル氏は、ヘロー氏の指摘についていずれもコメントを 控えている。

原題:Bank Indictment Threats ‘Borderline Extortion,’ Herro Says (1)(抜粋)

--取材協力:Tiffany Kary、David Voreacos、Greg Farrell、Patricia Hurtado.

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