ロシア大統領:ウクライナは東部の部隊撤収を-占拠広がる

ウクライナ東部で分離派による庁舎 などの占拠が広がる中、ロシアのプーチン大統領は1日、現時点で最も 重要なのはウクライナが東部から部隊を撤収させることだと述べた。一 方、国際通貨基金(IMF)はウクライナ政府が鉱工業の中心地である 東部を掌握できなくなった場合、追加金融支援が必要になる可能性があ ると警告した。

プーチン大統領はドイツのメルケル首相との電話会談で、ウクライ ナ南東部の都市での暴力をやめるべきだと発言した。ロシア政府が声明 で明らかにした。ホワイトハウスのカーニー報道官によれば、2日にワ シントンで行われる米独首脳会談ではウクライナ問題が主要議題になる 見通し。

カーニー報道官は1日、ロシアが「ウクライナ東部と南部を引き続 き不安定化させるか、あるいはさらに踏み込んで部隊を国境を越えて展 開させた」場合、「国際社会が一致団結してロシアに一段と大きな代償 を支払わせる方向でわれわれは今後も進める見込みだ」と記者団に語っ た。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は4月30日に首都キエフで、 政府が東部のドネツク市で事態をコントロールできていないと述べた。 米国と欧州連合(EU)はロシアがウクライナでの混乱を扇動している と非難。ウクライナへの総額170億ドル(約1兆7400億円)の救済融資 を承認したIMFはその翌日の1日、状況が悪化した場合、「救済プロ グラムの大幅な再調整」が必要になる可能性があると報告書で指摘し た。

混乱長期化なら追加支援必要

IMFの事務方は電子メールで送付した同報告書で、「ロシアとの 関係悪化の長期化で輸出や投資、成長が落ち込み、あるいは東部での経 済統制の喪失が歳入減につながった場合」、さらなる金融支援が必要に なるだろうと記した。IMFによると、ウクライナの東部3地域は昨年 の鉱工業生産の3割を占めた。

ドネツク州では1日、武装集団が検察局を襲撃。ウクライナ内務省 によれば、最大1000人の武装集団が東部の10余りの都市で建物を占拠し ている。また先日銃撃されたハリコフ市のケルネス市長は現在イスラエ ルの病院に入院中。

インタファクス通信によればスラビャンスク近郊の親ロシア派の反 政府勢力は、先週拘束した国際監視員と捕らわれている反政府勢力との 交換について交渉を始めたと表明した。同勢力は人質2人を解放した が、依然50人以上を拘束している。この中には欧州安保協力機構 (OSCE)の監視団員8人が含まれる。

メルケル首相はプーチン大統領との電話会談で、国際監視団員の解 放に力を貸すよう求めた。

原題:Putin Urges Ukraine to Withdraw Troops as Turmoil Grips Far East(抜粋)

--取材協力:Volodymyr Verbyany、Sandrine Rastello、Dalia Fahmy、Ilya Khrennikov.

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