コンテンツにスキップする

円じり安、米雇用統計控えて対ドル102円半ば-雇用上振れ期待

東京外国為替市場では円がじり安。 海外時間に注目の米雇用統計の発表を控えて、雇用上振れへの期待から 円売り・ドル買いが進んだ。

ドル・円相場は一時1ドル=102円50銭まで円売りが進行。午後3 時40分現在は102円48銭前後となっている。ユーロ・円相場も1ユーロ =141円台後半から一時142円04銭まで円が弱含んだ。ユーロ・ドル相場 は1ユーロ=1.38ドル台後半から一時1.3856ドルまでドルがじり高。

大和証券の亀岡裕次チーフ為替ストラテジストは、米雇用統計につ いて「どちらかというと期待を持って待っている感じだ」とした上で、 「米景気は雇用だけでなく例えば消費など全体的な回復傾向が出てきて いると思うので、円じり安という状況になりやすい」と指摘。米雇用統 計が強ければ、ドル・円は「少なくとも103円を試すぐらいの動きは十 分あり得る」とみている。

今週は日本銀行の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会 (FOMC)などのイベントが続いたが、ドル・円は102円台で1円未 満の値動きにとどまっている。この日も午後に円売り・ドル買いが優勢 となるまでは、102円台前半で動意に乏しい展開が続いていた。

米雇用統計

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、4月の米雇 用統計では非農業部門雇用者数が前月比21万8000人増加と昨年11月以来 の大幅な伸びが見込まれている。また、失業率は6.6%と前月の6.7%か ら低下すると予想されている。

今週発表された4月の米ADP民間部門雇用者数は前月比22万人増 とここ5カ月で最大の伸びとなった。また、米供給管理協会(ISM) が1日発表した4月の製造業景況指数では雇用指数が4カ月ぶりの高水 準となった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の片桐友仁氏は、これまで発表され た雇用関連指標が強めだったことで「米雇用統計に対する期待は高まっ ている」と指摘。「雇用の伸びが確認されれば、ドル買い戻しの契機と なる可能性がある」とみているが、「良い数字はすでにマーケットに織 り込まれている可能性があり、よほどのサプライズがない限りはボラタ イルな展開にはならない」と予想している。

--取材協力:大塚美佳.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE