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債券は続伸、米債上昇受けて買い優勢-今晩の米雇用統計に警戒感も

債券相場は続伸。前日の米国債相場 が超長期債を中心に上昇したことを受けて買いが優勢だった。半面、日 本時間の今晩発表される米雇用統計への警戒感が重しとなった。

長期国債先物市場で、中心限月6月物は前日比7銭高の145円04銭 で開始。いったん144円99銭まで伸び悩んだが、その後は145円台に戻し た。午後に入ると水準を切り上げ、一時は145円15銭と中心限月の日中 取引ベースで3月11日以来の高値を記録。結局は12銭高の145円09銭で 引けた。超長期国債先物の6月物は同25銭高の199円60銭で終えた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、米国では寒波の影響で1-3月期の国内総生産(GDP)が弱くな り、米超長期ゾーンの利回りが低下し、円債先物に買いが入っていると 指摘。「海外市場での金利低下に加え、4連休前に短期売買を行う向き が不安になって売り持ち高を減らしているもよう」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.615%で始まり、午後に は0.605%に低下した。5年物の117回債利回りは0.5bp低い0.19%。20 年物の148回債利回りは1bp低い1.47%。30年物の42回債利回りは0.5bp 高い1.71%で始まり、午後に一時1.70%に低下した後、3時すぎからは 横ばいの1.705%。

マスミューチュアル生命運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長 は、当面は大幅な変動も予想しづらく、10年債利回りで0.60-0.62%な ら買わざるを得ないと述べた。

1日の米債相場は上昇。30年債利回りは一時10カ月ぶり低水準に下 げた。米10年債利回りは前日比3bp低下の2.61%程度。米供給管理協会 (ISM)が発表した4月の製造業景況指数では、インフレ指標となる 仕入れ価格指数が市場予想を下回った。先週の新規失業保険申請件数は 9週間ぶりの高水準となった。

米雇用統計

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額は5100億 円)の結果によると、残存期間「1年以下」の応札倍率は前回よりも低 下した。一方、「5年超10年以下」はやや上昇した。

2日の東京株式市場では日経平均株価は前日比0.2%下げた。外国 為替市場で円の対ドル相場は1ドル102円台半ばだった。

ブルームバーグ・ニュースの調査によると、4月の米雇用統計で非 農業部門雇用者数は前月比21万8000人増加となる見込み。3月は19 万2000人増だった。失業率は6.6%と前月の6.7%から低下する見通し。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、海外市場の流れはポジ ティブとしながらも、「米雇用統計や8日の10年債入札への警戒が重 し」と指摘。「4月の入札以降、日銀が目先の追加緩和の期待を打ち消 したためか、投資家の10年債に対する需要が鈍い」と説明した。

--取材協力:船曳三郎.

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