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IMF、ウクライナ追加支援の必要性に言及-東部で混乱拡大

ウクライナ東部では分離派による政 府庁舎の占拠行動が広がり、無政府状態に陥りつつある。国際通貨基金 (IMF)は同国政府が鉱工業の中心地である東部を掌握できなくなっ た場合、追加金融支援が必要になる可能性があると警告した。

東部のドネツク州では1日、武装集団が検察局を急襲し、石やスタ ン手りゅう弾を投げ込んだ。またインタファクス通信によればスラビャ ンスク近郊の親ロシア派の反政府勢力は、先週拘束した国際監視員と捕 らわれている反政府勢力との交換について交渉を始めたと表明した。

トゥルチノフ大統領代行は4月30日に首都キエフで、「政府はドネ ツク市やドネツク州の一部で事態をコントロールできていない」と述 べ、「ロシアが大陸で戦争を始めるという現実の脅威があるため、陸軍 は完全な臨戦態勢に入っている」と説明した。

ウクライナへの総額170億ドル(約1兆7400億円)の救済融資を1 日に承認したIMFは状況が悪化した場合、「救済プログラムの大幅な 再調整」が必要になる可能性があると報告書で指摘した。

米国と欧州連合(EU)は、ロシアがウクライナでの混乱を扇動し ていると非難。一方、ロシアはウクライナの統治者が東部の訴えを聞き 入れ、権限を移譲しなければならないと指摘した。ドイツのメルケル首 相はこの日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、国際監視員らの解 放に力を貸すよう大統領に求めた。

ウクライナ内務省によれば、最大1000人の武装集団が東部の10余り の都市で建物を占拠している。また先日銃撃されたハリコフ市のケルネ ス市長は現在イスラエルの病院に入院中。

人質

スラビャンスクの反政府勢力はこの日、人質2人を解放したが、依 然50人以上を拘束している。この中には欧州安保協力機構(OSCE) の監視員8人が含まれる。インタファクスによれば、親ロ派が選出した スラビャンスク「市長」のポノマリョフ氏は、OSCE監視員と拘束さ れている反政府勢力を交換するため、ウクライナ政府と交渉している。

ロシア政府によれば、プーチン大統領はメルケル首相に対し、現時 点で「最も重要」なことはウクライナが南東部地域から軍隊を撤収させ ることだと述べた。

原題:Ukraine’s Far East Unravels as IMF Warns More Cash May Be Needed(抜粋)

--取材協力:Terry Atlas、Kasia Klimasinska、Joe Carroll、Indira A.R. Lakshmanan、Jonathan Allen、Leon Mangasarian、Scott Rose、Kitty Donaldson、Anastasia Ustinova、Elena Mazneva、Roger Runningen、Jonathan Stearns、Volodymyr Verbyany、Peter Laca、Olga Tanas、Natasha Doff、Brian Wingfield、Andrew Frye.

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