米国の朝変えた「ミスターコーヒー」発明者が死去-92歳

コーヒーメーカー「ミスターコーヒ ー」を発明し、数百万世帯の朝のコーヒーの入れ方を変えたエドムン ド・アベル氏が死去した。92歳だった。

アベル氏のめいのホリー・バンディさんによると、同氏は4月21 日、米オハイオ州ロッキーリバーの自宅で老衰のため息を引き取った。

1972年に発売されたミスターコーヒーは、瞬く間に米国の家庭用コ ーヒーメーカー市場を席巻。ミスターコーヒーのガラス製デカンターと ドリップ方式は、全米のキッチンでパーコレーター(ろ過装置付きコー ヒー沸かし器)に取って代わった。米大リーグの往年のスター、ジョ ー・ディマジオが発売当初から15年以上、製品の広告に起用されてい た。

アベル氏はほとんど独学で訓練を積んだエンジニアで、フィルム現 像や航空関連の特許を取得していた。自動ドリップ方式のコーヒーメー カー開発のため、ノースアメリカン・システムズのオーナーらに採用さ れた。当時、大半のコーヒー愛好者らはパーコレーターを利用してお り、この方法では苦いコーヒーが出来上がるとされていた。

当時の広告によると、ミスターコーヒーを使うと他社のコーヒーメ ーカーの2倍以上の速さでコーヒーを入れることができ、30秒で1杯、 5分で10杯だった。価格は標準的なパーコレーターの2倍で、発売当時 は39.99ドル(現在のレートで約4100円)。

フォーブス誌の79年の記事によれば、ミスターコーヒーは70年代後 半には米国のコーヒーメーカー市場で半分以上のシェアを占め、ノース アメリカン・システムズの年間売上高は1億5000万ドルに達した。ミス ターコーヒーは現在、米ジャーデンが製造している。

バンディさんによると、アベル氏はグレープフルーツの種の抽出物 など自然食品を食べることが長寿の秘訣(ひけつ)だと語り、コーヒー を口にすることは一度もなかった。

原題:Edmund Abel, Mr. Coffee Inventor Who Didn’t Partake, Dies at 92(抜粋)

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