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リーマンと決別するバークレイズ-がむしゃら文化の擁護者退職

英銀バークレイズのヒュー・マギー 氏の退職は、米州部門の最高経営責任者(CEO)が単に辞めるという 以上の意味を持つ。最も高額な報酬の支払いを受ける幹部の1人であ り、バークレイズ経営委員会のメンバーのうち、経営破綻した米リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスからの移籍組は同氏ただ1人だっ た。

バークレイズは29日にマギー氏が米州部門のCEOを4月末で辞任 すると発表した。リスクテークと報酬、がむしゃらな手法の擁護者と米 国の同僚らが考えていたバンカーが同行を去ることになる。

「スキップ」の愛称を持つマギー氏の退職は、会社の倫理規定さえ もが競争的優位に言及していた金融危機以前のリーマンのカルチャー (企業文化)からバークレイズがさらに一歩遠ざかることを意味する。 リーマンの事業を一部買収してから約6年が経過し、指標金利の操作や 保険の不適切な販売といったスキャンダルを経験したバークレイズは、 ボーナスの抑制を求める株主の圧力にさらされ、人員削減と監督当局と の関係修復に動いている。

マギー氏(54)は電子メールで配布したコメントの中で、「私は常 に顧客を中心に考えてきたが、バークレイズの経営トップが予見可能な 将来にわたり規制の問題を中心に取り組まざるを得ない状況を考える と、新たな仕事に移る時機だと判断した」と述べた。

バークレイズが不要な資産や部門の受け皿となるバッドバンクに商 品部門を移管する計画であることが、事情に詳しい関係者の1人の証言 で明らかになった。法人・投資銀行の共同責任者エリック・ボメンサス 氏がバッドバンクを統括し、トム・キング氏が法人・投資銀行の単独責 任者になる見通しだが、2人の同僚が匿名を条件に語ったところでは、 マギー氏はキング氏のポジションに就きたいと考えていたという。

最高の株式賞与

今年3月に開示されたマギー氏の株式賞与は887万ポンド(約15 億3000万円)相当と、バークレイズのアントニー・ジェンキンスCEO を含めて経営幹部の中で最も高かった。同僚らによれば、同行の米国投 資銀行部門のバンカーらは、報酬削減圧力を好ましく思っていない。

ブルームバーグ・ニュースが昨年8月に伝えたところでは、マギー 氏は報酬や監督当局の監視に反発する石油・ガスチームの一部バンカー の引き留めに動いた。ロンドンの人材あっせん会社ケネディ・グループ のジェーソン・ケネディCEOは「米国のバンカーは忠誠心から銀行に とどまることはないだろう。退職者はさらに増えることが予想される」 と話している。

原題:McGee Exiting Barclays Shows Lehman Legacy Fading Away (2) (抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore、Ambereen Choudhury、Jeffrey McCracken、Elisa Martinuzzi.

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