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伊藤忠が2期ぶり最高益、住商は石炭減損で減益に-前期決算

伊藤忠商事と住友商事が1日発表し た前期(2014年3月期)連結決算は明暗が分かれた。ともに資源エネル ギー分野で減損損失の計上を迫られたが、伊藤忠は非資源事業の増益で 補い純利益は2期ぶりに過去最高益を達成した。一方、住商は減損の影 響を埋められず増益予想から一転して2期連続の減益となった。

伊藤忠の純利益(米会計基準)は前の期比11%増の3103億円。1- 3月期に米シェールオイル・ガス開発事業で290億円の減損損失を計上 したが、海外パルプ事業や国内外での住宅資材関連などが好調で住生 活・情報分野が会社想定を上回るなどして吸収した。

資源分野全体の純利益は536億円と前の期に比べて29%の減益だっ たが、非資源分野は過去最高の2468億円と同29%増だった。

同日会見した伊藤忠の岡藤正広社長は「大変好調な決算となった」 と述べた。「資源価格があまり下がらずにこれぐらいはしっかり儲けて くれれば、他のところでしっかり稼げていける体質になっている」と非 資源分野の収益力を評価した。

住商の純利益(国際会計基準)は同4%減の2231億円。会社の事前 予想2400億円を下回った。石炭価格の低迷で豪州での石炭開発事業 で277億円の減損損失を計上したのが響いた。

会見した猪原弘之・専務執行役員最高財務責任者は「非資源ビジネ スは着実に全社の業績を底上げしたが、資源ビジネスは市況価格下落の 影響を受け減益となった」と述べた。

今期(15年3月期)純利益は伊藤忠が前期比3.3%減の3000億円、 住商が同12%増の2500億円を見込む。伊藤忠は想定外の事態に備え た200億円の損失枠を業績予想に織り込んだ。住商は従来今期に計上す る予定と説明していた、事業再編に伴う一過性利益200億円強を業績予 想には織り込まなかった。伊藤忠は今期から国際会計基準に移行する。

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