コンテンツにスキップする

債券は上昇、米GDPやFOMC受けた米債高が支え-超長期債に買い

債券相場は上昇。前日の米国市場で 連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文や1-3月期実質国内総生産 (GDP)速報値を受けて、債券相場が続伸した流れを引き継ぎ、買い が優勢となった。

現物債市場では、30年物42回債利回りが前日比1ベーシスポイント (bp)低い1.70%、20年物148回債利回りが同0.5bp低い1.48%に低下し た。長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回りは、午後に 入り、横ばいの0.62%で寄り付いた後、同水準で推移している。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、債券相 場の堅調地合いについて、「前日の米金利低下は、1-3月期GDPが 効いている。FOMCは基本的に予想通りだった。年内10月まで量的緩 和縮小を続けて終了するとみている」と説明した。また「日銀の追加緩 和観測では、市場の見方が分かれており、債券相場はこう着状況を抜け 出せないでいる」とも述べた。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前日比4銭高の144円96銭 で始まった後、一時6銭高の144円98銭まで上昇した。午後に入って、 いったん1銭安の144円91銭まで下げる場面があったが、引けにかけて は再び値を戻し、結局、5銭高の144円97銭で取引を終えた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「朝方の取引では 先物が小高くスタートした。日米株高でも米国債上昇を好感した買いが 優勢」と説明していた。もっとも「投資家は足元の金利水準では積極的 に買えない。連休を控えても投資家の買い意欲は弱いままで、8日の10 年債入札実施も踏まえ、もみ合い継続」とも語っていた。

財務省がこの日実施した流動性供給入札結果は、公社債店頭売買参 考平均値と比較した最大利回り較差がプラス0.002%、平均利回り較差 がプラス0.000%だった。応札倍率は2.77倍。

前日の米国債相場は続伸。FOMCが声明で、債券購入プログラム が終了した後も政策金利を「相当な期間」ゼロ付近で維持する可能性が 高いとあらためて説明したことが手掛かりとなった。1-3月期の米実 質GDP(季節調整済み、年率)は前期比0.1%増加と、市場予想(1.2 %増)以上に減速した。

ニッセイ基礎研究所の高山武士研究員は、「資産購入額の減額は事 前の市場予想の通りだった。また、声明文に関しても、実質的には大き な変更はなかったと言える。今回のFOMCは、特にサプライズとなる 内容はなく、無難に消化されたと言えるだろう」と分析した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE