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【コラム】金持ちニューヨーカーにロンドン市長が秋波

ロンドンのボリス・ジョンソン市長 がニューヨーク市民に秋波を送っている。ニューヨークのデブラシオ市 長が増税を決めれば、ロンドンに引っ越そうと考える人がいるかもしれ ないからだ。

スティングやマドンナのように「ボリス」の名前だけで通じてしま う有名人の市長は、今週発売のトータル・ポリティクス誌とのインタビ ューで「ニューヨークを熱く見守っている。デブラシオ市長がどういう 行動に出るのか、税制改革やその他の措置がニューヨークの効率性にど う影響するかを注視する」と語った。税金を払いたくないニューヨーク の富裕層を、ロンドンは歓迎すると言いたいのだろう。

ボリス市長が外国の市民に誘いをかけたのはこれが初めてではな い。昨年10月にはフランスのオランド大統領が富裕層の増税を図ったこ とをフランス革命前の圧政になぞらえ、「1789年以降、フランスにこん な圧政はなかった。才能あるフランス人をぜひロンドンに迎えたい」と 語った。

これが奏功したのか、フランス人は何万人もロンドンにやってきた が、ニューヨークが相手ではそうも行かないだろう。デブラシオ市長は 年50万ドル(約5130万円)を超える所得に対する市の所得税率を4.4% と、現行の約3.9%から引き上げる案を提出。市議会はこれを否決した が、仮にこれが通っていていも、所得税の最高税率が45%と米連邦所得 税の39.6%に比べて高い英国に、ニューヨークの富裕層が移住するとは 考えにくい。

原題:London Mayor Tempts New York’s Rich Huddled Masses: Mark Gilbert(抜粋)

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