コンテンツにスキップする

NY外為:ドル下落、米当局が「相当な期間」低金利を継続へ

30日のニューヨーク外国為替市場で はドルが5日続落。米連邦公開市場委員会 (FOMC)がこの日の会 合後に発表した声明で、資産購入プログラムが終了しても「相当な期 間」事実上のゼロ金利を維持する方針を示したことが影響した。

ユーロは対ドルで上昇。スペインの経済成長見通しを背景に欧州中 央銀行(ECB)は来週の会合で追加刺激策の決定を見送るとの観測が 強まった。ドルは対円で下落。第1四半期の米実質国内総生産 (GDP)で経済成長の失速が示されたことに反応した。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の為 替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「米金融当 局全体としてはなおも非常にハト派的だ。政策金利に関するフォワード ガイダンスも変化ない」と述べ、「FOMCは3月の声明を細かく何カ 所も変更したことから、4月の声明は比較的無難なものになるだろうと 誰もが予想していた」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.3%下げて1008.01。

ユーロは対ドルで0.4%上昇して1ユーロ=1.3867ドル。円は対ド ルで0.4%高の1ドル=102円24銭。

米金融当局は2008年以降、量的緩和による景気対策として3度にわ たり債券購入策を実施、当局のバランスシートは過去最大の4兆3000億 ドルまで膨らんだ。

FOMC声明

FOMCは声明で「経済活動は今冬に悪天候の影響もあり急減速し ていたが、このところ上向いてきたことが示唆された」と指摘、「家計 支出は伸びが加速しているように見受けられる」と続けた。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(コネティカット州スタンフォ ード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は「FOMCは家計支出につい ては上方修正したが、企業の設備投資は落ち込んだと指摘した。つまり 消費への明るい見通しが軟調な支出見通しを打ち消した」とし、「低い ボラティリティーでのドル取引がこの先も続くことを意味している」と 続けた。

米商務省が発表した第1四半期の実質GDP(季節調整済み、年 率)速報値は前期比0.1%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミストの予想中央値は1.2%増だった。昨年10-12月(第4四半 期)は2.6%増加した。

冬の寒さが影響

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フォ チェスキ氏(ニューヨーク在勤)は、GDP統計について、「今冬の厳 しい寒さが米企業に実質的な影響を及ぼすとの不安が的中した」と述べ た。

スペインのデギンドス経済・競争力相によると、同国のGDP伸び 率は今年1.2%、来年は1.8%、16年は2.3%、17年は3%が見込まれて いる。これを好感し、ユーロは対ドルでの下げを埋めた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ユーロは過去1年間で6%上昇。ドルは0.2%上昇、円は4.9%安と なっている。

円は上昇。日本銀行は30日の金融政策決定会合で、政策方針の現状 維持を全員一致で決めた。政策運営ではマネタリーベースが年約60兆 -70兆円に相当するペースで増えるよう金融市場調節を行う方針を据え 置いた。エコノミスト35人のブルームバーグ・ニュースの調査では、34 人が現状維持を予想していた。

原題:Dollar Drops as Fed Signals Low Rates for ‘Considerable Time’(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE