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日本株は小反発、ディフェンシブ堅調-米株高、FOMC待ち

東京株式相場は小幅反発。陸運や医 薬品、食料品など景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ業種が高 い。企業業績を好感した前日の米国株高などを受け、投資家のリスク回 避姿勢は和らいだが、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日本銀行の 総裁会見を見極めようと相場全般の上値は限られた。

TOPIXの終値は前営業日比1.70ポイント(0.1%)高 の1162.44、日経平均株価は15円88銭(0.1%)高の1万4304円11銭。

三井住友アセットマネジメントの濱崎優シニア・ストラテジスト は、「ここ数週間、前場に高くても、後場に下がってしまうケースが多 い」と指摘。海外要因以外も消費税増税後の国内景気の不透明感に加 え、「日本も決算発表が本格化し、今期の業績を企業がどのように見て いるのか、確認する必要から慎重になっている」と言う。

前日の米国市場では、製薬のメルクや携帯電話サービスのスプリン トの企業決算を評価し、米S&P500種株価指数は0.5%高と続伸。ウク ライナ情勢への行き過ぎた不安も後退し、為替は朝方に一時1ドル =102円60銭台と、28日の東京株式市場終値時の同20銭付近から円安方 向に振れていた。

海外株、為替の落ち着きを受けた祝日休場明けの日本株は反発して 始まり、日経平均は一時132円高まで上げた。ただ、午前終了にかけ失 速し、午後に入ると一時マイナス圏に沈む場面も見られた。

日銀は現状政策を維持

日銀はきょう開いた金融政策決定会合で、マネタリーベースが年 約60兆-70兆円に相当するペースで増えるよう金融市場調節を行う方針 を据え置いた。会合内容の発表を受け、午後早々に一時強含む場面もあ ったが、上値は限定的で、その後はこう着。野村証券投資情報部の山口 正章エクイティ・マーケット・ストラテジストは、日銀結果を「予想通 りの持ち越し」とし、日本株について「不透明感が後退し、瞬間買い戻 されたが、織り込み済みで大きな反応はなかった」と見ていた。

午後のドル・円は1ドル=102円40銭付近で推移、朝方からは円高 方向に振れたが、一方的に円買いの動きが強まる展開にもならなかっ た。山口氏は、米FOMCや日銀の黒田東彦総裁の会見なども控え、 「様子見スタンスが強い」と指摘。あす発表の中国4月の製造業購買担 当者指数(PMI)も警戒材料とした。

東証1部33業種は陸運、空運、医薬品、食料品、電気・ガス、繊維 製品、小売など18業種が上昇。証券・商品先物取引、その他金融、ゴム 製品、海運、サービス、非鉄金属など15業種は下げた。売買代金上位で はホンダ、コマツ、NTT、三菱地所、キーエンス、JR東海、三菱電 機、武田薬品工業が上げ、今期の営業利益計画が市場予想を上回った京 セラも買われた。一方、アイフルや野村ホールディングス、ジャパンデ ィスプレイ、ヤフー、楽天、NEC、オリエンタルランド、日本トリ ム、アコムは安い。

アイフルなど消費者金融株の急落をめぐっては、麻生太郎財務・金 融相は28日午後の参院委員会で、貸金業者が融資する際の金利規制につ いて、「現時点で政府として直ちに改定する気はない」と共産党議員の 質問に答える材料があった。

東証1部の売買高は20億1962万株、売買代金は1兆9094億円。値上 がり銘柄数は753、値下がりは919。

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