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米国債:もみ合い、月間ベースでは1月以来の大幅上昇の勢い

4月の米国債相場は月間ベースで1 月以来の大幅な上げとなりそうだ。この日始まった2日間の米連邦公開 市場委員会(FOMC)会合では、毎月の債券購入額の縮小を決定する と見込まれている。

この日の相場はもみ合う展開。ブルームバーグ・ニュースが銀行や 証券会社を対象に実施した調査では、今回のFOMC会合では毎月の債 券購入額を550億ドルから450億ドルに減らすと予想されている。30年債 は年初来の上げが少なくとも1987年以降で最大となりそうだ。財務省が 実施した2年物変動利付債(FRN)の入札(発行額150億ドル)で は、需要が通常の固定利付債の平均を4回連続で上回った。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「金融当局の言葉はそのまま受け入れられるものだが、言葉は常に 変化している」とし、「はかりに当局の指が掛かっており、そのはかり をどう押し下げるか、また引き上げるかが今後の相場の方向性を決定づ ける」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時3分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.69%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月 償還)価格は2/32上げて100 15/32。利回りは前日に4bp上昇した。 上昇は17日以降で初めてだった。

米国債リターン

ブルームバーグ米国債指数によれば、米国債の前日までの月初来リ ターンは0.4%。これは1月(1.8%)以来で最大となる。年初来リター ンは2.1%となっている。またバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリ ルリンチの指数によれば、30年債の年初来リターンは10.4%と、記録を 取り始めた1987年以降で最大。

ブルームバーグ・グローバル・デベロップト・ソブリン債指数は今 月に入ってから0.8%上昇。年初来では3.6%上昇、株式のMSCIオー ルカントリー世界指数の1.6%(配当の再投資を含む)を上回る。

インフレの落ち着いた状態が続くとの見通しを背景に、30年債は今 月に入り上昇。一方で期間が短めの国債は、金融当局が来年中に利上げ に踏み切るとの観測から後れを取っている。2年債と30年債の利回り格 差は25日に2.99ポイントと、昨年6月以降で最小に縮んだ。この日 は3.05ポイント。

米アップルは120億ドル規模の社債発行に関してマーケティングを 開始した。前日の米国債相場は、引受会社が発行における金利リスクを ヘッジするため米国債を売却したとの観測から下落していた。

金融政策

米金融当局はその100年の歴史上で最も積極的な刺激策の縮小を進 めている。昨年12月に月850億ドルだった債券購入額を3月には550億ド ルに縮小した。さらに、06年以降で初めてとなるフェデラルファンド( FF)金利誘導目標の引き上げも準備している。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏は「テーパリング(量的緩和縮小)については十分織り込まれ ている」とし、「最大の不確実要素はフォワードガイダンス変更の可能 性だ」と続けた。

原題:Treasuries Poised for Strongest Month Since January as Fed Meets(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings.

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