コンテンツにスキップする

ドラギECB総裁は物価統計待ち、利下げやQEの決断左右か

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁が就任後2年半で最も急進的な政策を決定するかどうかは1つのデー タが鍵を握りそうだ。今月30日に発表されるユーロ圏消費者物価指数が それだ。

これが弱い数字なら、ドラギ総裁は中銀預金金利を初めてマイナス に引き下げるか、量的緩和を進めるかのいずれかの行動を来週にも取る よう、圧力に直面する公算が大きい。ブルームバーグ・ニュースのエコ ノミスト調査では、4月のCPI(速報値)は前年同月比0.8%上昇と 予想されている。3月は0.5%上昇だった。

ECBは、インフレ率に一時的にゆがみが生じたものの、景気回復 に伴い持ち直すと見ているが、予想より弱い数値が出ればこのような分 析は説得力を失う。ドラギ総裁は行動に踏み切るかもしれない要件につ いて一段と明確に説明しており、中期的な物価見通しが悪化すれば広範 囲な資産購入に動く可能性もあると述べている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の シニアエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「私は物価が前月か ら回復し、ECBが可能ならば時間を稼ぐと予想している」と述べる一 方、「インフレ率が前月より加速しなければ、静観の姿勢は取れなくな る」と指摘した。

ブルームバーグがエコノミスト37人を対象に実施した調査では、4 月のCPIの予想レンジは0.7%-0.9%上昇。昨年10月以降は1%を下 回る伸びとなっており、3月は約4年ぶりの低水準だった。

クレディ・アグリコルCIBによると、今週発表のデータが予想を 下回れば、ECBは利下げに踏み切る可能性が高まる。ECBは昨年11 月以降、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債 券買いオペ=レポ)の最低応札金利を0.25%に据え置いており、中銀預 金金利は12年7月以降ゼロとしている。クレディ・アグリコルのエコノ ミスト、フレデリック・デュクロゼ氏は「4月のインフレ率が予想を下 回れば、ECBが5月にも行動を起こすとの見方が強まる」と述べた。

原題:Draghi Awaits Pivotal Price Data After Backing Rate Cuts to QE(抜粋)

--取材協力:Corina Ruhe、Joel Rinneby.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE