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アジアは構造改革の推進必要、ボラティリティ対応で-IMF

米国が金融刺激を縮小する中でアジ アが引き続きボラティリティ(変動性)に対応して世界成長をけん引で きるよう、当局者らは構造改革を推し進めなければならないと国際通貨 基金(IMF)が指摘した。

IMFは28日にアジア太平洋地域の最新経済見通しを公表。先進国 の景気回復に伴い世界的に流動性がひっ迫する中で、アジア経済は資本 フローと資産価格のボラティリティと金利上昇に直面すると分析した。

IMFはアジアが今年と来年に直面する主要リスクとして世界的な 流動性ひっ迫のほかに、予想よりも急激な中国の景気下降、日本の成長 支援策の効果低減、貿易を阻害する政治・地政学的緊張を挙げた。

IMF報告書は「アジアは改革を貫き通せば困難を乗り切れる状況 にある」と指摘。「中期的な成長のけん引役というアジアの立場の保持 だけでなく、場合によっては短期的な投資家信頼感の維持と金融安定性 の確保にとっても構造改革は極めて重要だ」と説明した。

IMFはアジアの2大経済大国、中国と日本が引き起こし得るリス クを強調。今年と来年の成長率は中国が7.5%と7.3%、日本が1.4%と 1%と予測した。中国が予想よりも急激な景気下降に見舞われた場合、 中国への供給国や資源輸出国を中心にアジア全体に「多大な悪影響」を 及ぼすと分析した。

日本については、成長支援や名目賃金引上げ、直近のインフレ期待 上昇の維持、民間投資押し上げへのアベノミクス効果が予想を下回るリ スクを指摘。「アベノミクスの第3の矢である構造改革は、日本がデフ レ下の低成長や財政のさらなる悪化、金融刺激への過度の依存に逆戻り し、アジア全体に悪影響を及ぼすリスクを回避するために不可欠だ」と している。

原題:IMF Says Asia Must Pursue Structural Changes Amid Volatility(抜粋)

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