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今週の世界経済:米雇用統計に注目、FOMC重要発表なしか

今週発表の4月の米雇用統計では雇 用者数が5カ月ぶりの大幅な伸びを記録し、弱いスタートを切った米経 済が力強さを増しつつあるとさらに裏付ける内容となりそうだ。

米国では今週、主要な指標の発表やイベントが続く。30日発表の1 -3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)速報値は、1年ぶりの低 い伸びにとどまる見込み。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今年3 回目の定例会合で、資産購入の減額ペースの継続が予想されている。

米国以外では、英国の1-3月期の経済成長率が約4年ぶりの高い 伸びとなり、回復に弾みがついていることが示されそうだ。

米国では年初に厳冬で需要を抑制された。ただ、企業は米経済の見 通しに引き続き強気で、米労働省が5月2日発表する雇用統計では雇用 者数の伸びが加速したもよう。エコノミスト予想によると、4月の非農 業部門雇用者数は21万5000人増と、昨年11月以来の大幅な伸びが見込ま れる。先月は19万2000人増加し、民間部門の雇用者はリセッション(景 気後退)前のピークを初めて上回った。雇用増で失業率は低下し、エコ ノミスト調査の予想中央値では4月は6.6%と、前月の6.7%を下回ると みられている。予想通りなら、今年1月に続いて08年10月以来の低水準 に並ぶ。

クレディ・スイス・グループのエコノミスト、ジェイ・フェルドマ ン氏(ニューヨーク在勤)はリポートで、「4月の雇用統計は全般的に 楽観的なトーンになろう」と指摘。「20万人増なら前向きな数字だが、 トレンドからの著しい脱却ではない。米連邦準備制度理事会(FRB) の短期的な政策見通しに『着実に沿った』内容と理解される公算が大き い」と述べた。

FOMCとGDP

4月29、30両日に開催されるFOMCは、重大な発表がほとんどな さそうだ。エコノミストの予想によれば、FOMCは資産購入額をさら に100億ドル縮小し、月額450億ドルにすると予想されている。イエレン 議長の記者会見の予定はない。

マイケル・クロハティ氏を含むRBCキャピタル・マーケッツの債 券・通貨戦略チームはリポートで、「今回のFOMCは特に重要ではな く、状況を見極めるには記者会見がある6月18日の会合を待つ必要があ ろう」と指摘した。

厳冬が企業と消費者の需要や建設活動の圧迫要因だったとして、 FRBは1-3月期の成長鈍化を重視しないと予測される。29日発表の 1-3月のGDP(速報値)は前期比年率1.2%増と、1年ぶりの低水 準の見通し。昨年10-12月(第4四半期)は同2.6%増だった。

英経済

英政府統計局(ONS)が29日発表する1-3月期のGDP(速報 値)は前期比0.9%増と、10年4-6月(第2四半期)以降で最大の伸 びが見込まれる。昨年10-12月期は同0.7%増だった。

IHSグローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、ハ ワード・アーチャー氏(ロンドン在勤)は「1-3月は経済の全セクタ ーがGDPの伸びに寄与したと予想している」と分析。「今年は3%成 長を達成できると見込んでいる」と述べた。

原題:Payroll Gains Show U.S. Emerging From Slowdown: Global Economy(抜粋)

--取材協力:Sharon Chen、Jennifer Ryan、Matthew Malinowski.

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