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パナソニック:今期純利益1400億円と予想-市場予想を下回る

パナソニックは今期(2015年3月 期)の純利益が1400億円になるとの見通しを示した。市場予想を下回る 水準だが、前期実績は上回ると予想している。

会社が発表した純利益予想はブルームバーグ・データによるアナリ スト19人の事前予想平均1628億円より14%低い。前期(14年3月期)の 連結純利益は1204億円で、3期ぶりに黒字転換した。

今期は構造改革費用が引き続き見込まれるほか、国内が売り上げ全 体の過半を占める同社では、3月の消費税増税前の駆け込み需要の反動 が4月以降しばらく見られる可能性があるとアナリストらは予想してい る。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は電話取材に、 「中期経営計画で出していた方向性に沿った決算だ」と述べた上で、構 造改革は順調に進んでいるとの見方を示した。朝日ライフアセットマネ ジメントの中谷吉宏シニアファンドマネジャーは「市場の期待が高過ぎ た」と述べるとともに、パナソニックは見通しを慎重に出す傾向がある とした。

津賀一宏社長は3月の事業方針説明会で、今期中に止血のための構 造改革を完遂させると表明するとともに、経営資源を住宅関連事業や車 載事業などの重点領域に配分する考えを示していた。津賀社長はこの日 の決算会見でも、車載関連で期待以上の受注を得ていると述べるととも に、テレビパネルから非テレビ用へのシフトが進み、高精細、高付加価 値製品に着実に移行中だと語った。

また、河井英明専務は決算会見で、前期の構造改革費用が2074億円 となり、今期も900億円を見込んでいることを明らかにした。決算資料 によると、今期の営業外損益は構造改革費用を含めて1900億円の損失が 見込まれている。

パナソニックは事業方針説明会で今期の業績について営業利益3100 億円、売上高7兆7500億円の経営目標を示していた。この見通しでは営 業利益率は4%にとどまるが、3カ年計画の最終年に当たる来期には 5%以上に引き上げることを目指す。

決算会見では回路部品事業部の「SAWフィルタ」事業を8月1日 付で分割して新会社に継承させ、新会社の株式66%を米スカイワーク ス・ソリューションズ社に譲渡することも明らかにした。譲渡額は1 億4850万ドル(約152億円)としている。

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