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第一生命:低金利継続なら円債買い入れ困難、外債増やす-14年度計画

第一生命保険は2014年度の運用計画 で、円建て債券は金利水準次第で対応する一方、外国債券の残高は増や す方針だ。国内の低金利が続けば、円債の残高は償還分が減少し、新規 資金はヘッジ付き外債、オープン外債などに一定のリスクを取りながら 振り向ける。運用企画部長の菊田徹也氏は25日の記者説明で明らかにし た。

菊田氏は円建て債券について「一定の金利水準になれば超長期債の 買い入れを進めるが、足元の金利水準が続く状態では難しい」との見方 を示した。日銀は物価目標達成に向けて金融緩和策を継続・強化すると 予想。国内金利は「日銀の国債買い入れによって低水準で推移する」と の想定で、円債買い入れの機会到来を見通すのは難しいという。

ただ、年度末にかけては「インフレ期待の高まりや海外金利の上昇 等で徐々に国内金利も上がっていくのではないか」と指摘した。昨年度 は上半期に時価評価の必要な保有区分から、時価評価の要らない責任準 備金対応債券への入れ替えを実施。下半期以降、金利が低位で推移して いる状況では超長期債券の購入は難しくほとんど購入していないとい う。

オープン外債については、「為替水準次第でタイミングとらえて積 極的に投資していきたい」と述べ、リスク許容度を踏まえ機動的に対応 する。昨年度は期中に最大約3700億円残高を増やした。また、銀行窓販 で一時払い保険を扱う傘下生保でも、昨年度に残高を3500億円増やして おり、収入保険料が堅調に推移しているため同程度投資する見込みだ。

ヘッジ付き外債は円建て債券を買うのが難しい状況が続いた場合は 主な投資対象として残高は増加する方向だ。一時的に円高が進む局面が あればヘッジ外債からオープン外債に振り替えるという。昨年度は期中 に最大約1600億円残高が増えた。

国内株式は「押し目買いできるタイミングがあれば機動的に収益獲 得を図る」とし、残高は株価水準次第としている。昨年度は期中に最大 約800億円増えたが、年度末では横ばい。外国株式は市場分散を進めな がら残高を積み増す。昨年度は市況・リスク許容度を踏まえ、積極的に リスクテイクし、残高は期中に最大約1000億円増えた。

貸し付けの残高は横ばいを見込む。13年度は前年度の約2倍にあた る4400億円を実行したが、償還により残高は微減となった。環境やイン フラ、新興上場企業株、新興国向け投融資など成長分野への投資を、13 年度から3年間で1500億円計画していたが、順調に進展しているため 計2000億円に増額した。

オルタナティブ(代替)投資では残高は横ばいを維持する。ヘッジ ファンドは入れ替えを実施、プライベートエクイティ(PE)では、成 長分野などへの資金提供を積極化する。

不動産は、「オフィスビルの価格が上昇しており、投資対象を居住 用賃貸マンションや私募リートなど分散を図ることで残高を維持・増加 すべく進めている」という。今年度は、高収益物件への入れ替えをしな がら新規投資を数百億円程計画しているが、減価償却分を埋めて横ばい を維持する。前年度も数百億円程度を新規投資したが、残高は横ばいと なった。

2014年度運用計画一覧
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資産     国内株      国内債      外株             外債
残高                                       オープン     ヘッジ
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日生     横ばい  +8000強     横ばい    横ばい~  横ばい~
                                     増加    減少 
第一  株価次第  金利次第      増加   為替次第   増加

明安     減少   +4000弱    増加    +1920弱  +1280弱

住友     横ばい     純増         横ばい   1000億円単位   -
                                             
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予想     10年国債      日経平均      米国10年債      NYダウ
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日生        0.9         17000            N/A           17000
          0.6-1.2     15500-19000       N/A        15500-18500
第一        1.0         17500            3.5           17500
          0.55-1.2    13500-18500     2.5-3.75     15500-18000
明安        0.8         16000            3.2           17500
          0.5-1.1     13000-18000     2.4-3.4      15000-18000
住友       0.8          16600            3.3           17400
          0.4-1.0     13300-18600     2.4-3.7      15100-18200
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予想     円/ドル      円/ユーロ
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日生       110            140
         105-115        133-147
第一       108            145
          98-113        130-155
明安       105            140
          98-110        130-150
住友       108            143
          95-120        130-150
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※表内の予想は上段が年度末中心値、下段が年度末見通し
※資産残高の単位は億円

--取材協力:野沢茂樹、Mariko Ishikawa.

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