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謎解く鍵はロシアではなく中国か-ベルギーの米国債保有急増

ベルギーの米国債保有急増という謎 を解く鍵は中国なのだろうか。

ユーロ圏で6番目の経済規模のベルギーが昨年12月初め以来、米国 債の保有を1406億ドル(約14兆4000億円)増やしている。今年2月には その保有額が3412億ドルと前年同月のほぼ倍の額に達し、海外勢として の米国債保有で3位となっている。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のチーフ為 替ストラテジスト、サイモン・デリック氏によれば、ベルギーの保有額 急増で投資家が最初に注目したのはロシアの富豪だ。ウクライナ危機に 絡んだ制裁の影響を回避するため、投資先を移しているという見方だ。 ベルギーには外国銀行のために証券決済を提供するユーロクリア・バン クが本拠を置く。

しかしデータを検証した同氏自身は、ロシア人の富豪が「犯人」で はないと考えている。今月22日のリポートで、ロシアの米国債保有は1 月と2月に減ったが、その減少分は124億ドルで、外貨準備の圧縮を反 映している公算が最も大きいと指摘した。

ロンドン在勤のデリック氏が代りに注目するのは中国だ。中国では 昨年12月に外貨準備高が320億ドル増加する一方で、米国債保有は467億 ドル減った。同氏の計算によれば、中国当局が外貨準備全体のうち3分 の1をドル建て債で保有し続けなければならないと仮定した場合、12月 は550億ドル分をどこか別の場所に保有していたはずで、「奇妙なこと に、これはベルギー名義での保有のその月の増額分とほぼ同じだ」とし ている。

原題:Bond Market Belgian Mystery Draws China Focus: Cutting Research(抜粋)

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