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中国:預金準備率の影響力じわり拡大-年内引き下げ見通し

中国当局が金利をめぐる規制緩和を 進めていることを背景に、市中銀行の預金準備率引き下げが景気減速に 対処するための主要な金融政策手段として市場の関心を集めている。広 範囲の銀行を対象とした準備率引き下げは、過去10年では金融危機時の みに実施されてきた。

李克強首相はこれまでに鉄道関連の投資ペース加速や一部の農村銀 行向けの預金準備率引き下げなどは打ち出したものの、そうした措置を 上回る強力な刺激策は導入しない方針を繰り返し表明している。

しかしブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では 約半数がそれに懐疑的だ。中国人民銀行(中央銀行)が年内により広範 囲の銀行を対象とした預金準備率引き下げを実施すると予想されてい る。引き下げが行われれば、0.5ポイントごとに銀行システム内の流動 性を約800億ドル(約8兆2000億円)ずつ増やすことになる。

中国当局は貸出金利の下限を昨年撤廃し、銀行間市場金利に重点を 置く方針に移行するなど、金利システムの改革を進めている。当局は市 場の役割拡大と債務急増抑制を図っているが、成長下支えのために預金 準備率という計画経済の手段に依存する傾向も示している。

ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミスト、姚煒氏(香港在 勤)は「金融政策の構造を変えれば預金準備率がより大きな影響力を持 つ。預金準備率が銀行間市場の流動性に影響を与えるからだ」と指摘し た。同氏は4-6月(第2四半期)に0.5ポイントの準備率引き下げが 実施されると予想している。

人民銀が前回、広範囲の銀行を対象に準備率を引き下げたのは欧州 債務危機の際で、2011年11月から12年5月までに3回実施した。その前 に引き下げたのは世界的な金融危機時の08年だった。

ブルームバーグ・ニュースが今月16-23日に行った調査によると、 市場関係者26人のうち10人が4-6月期の準備率引き下げを予想。25人 中12人は年末までには引き下げがあるとの見方を示した。

原題:China Reserve-Ratio Impact to Deepen With Rate Controls in Flux(抜粋)

--取材協力:Cynthia Li、Nerys Avery.

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