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NY外為:円上昇、対ドル1週ぶり高値-ウクライナ情勢で

ニューヨーク外国為替市場では円が 上昇。ロシアとウクライナの緊張が再び高まるとの思惑から安全への需 要が強まり、対ドルで1週間ぶりの高値を付けた。

ドルは主要通貨のバスケットに対して2週間ぶりの高水準を付ける 場面もあった。3月の米耐久財受注額が予想を上回ったことがきっか け。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言を受け、ユーロはドル と円に対して上昇分を失った。同総裁はユーロ圏のインフレ見通しが悪 化した場合、ECBが幅広い資産の購入を開始する可能性があると述べ た。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「ウクライナでリスク が高まったため、安全を求めるフローがこの日は最も重要なテーマとな った。今後もウクライナは市場の懸念材料になるだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.2%高の1 ドル=102円32銭。一時は102円09銭と、17日以来の高値を付けた。対ユ ーロでは0.1%上昇の1ユーロ=141円51銭。ユーロは対ドルで0.1%高 の1ユーロ=1.3831ドル。0.2%下げる場面もあった。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数はほぼ変わらずの1011.04。一時は8日以来の高水準とな る1012.74まで上昇した。

ロシア

円は主要16通貨のうち15通貨に対して上昇した。ロシアのプーチン 大統領はウクライナ政府に対し、親ロシア派に対する攻撃継続には結果 が伴うと警告した。ウクライナ軍はこれより先、東部の掃討作戦で分離 主義者5人を殺害。ロシアはこの日ウクライナとの国境付近で新たな軍 事演習を開始した。

プーチン大統領はサンクトペテルブルクで開かれたメディアとの会 合で、「ウクライナ政権が国民に対して軍を差し向けたというのが事実 であれば、これは自国に対する重大な犯罪だ」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、4月の東京 都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除いたコアCPI)は前年同月比 で2.8%上昇と、1992年4月以来の大幅な伸びを示すと予想されてい る。これも円の買い材料となった。日本では4月1日から消費税が5% から8%に引き上げられた。消費増税は1997年以来で初めてだった。

日銀は30日に金融政策決定会合を開き、半年に一度の経済・物価情 勢の展望(展望リポート)を公表する。ブルームバーグ調査では同会合 での追加緩和を予想しているエコノミストは11%にすぎず、72%は7月 の会合での緩和を予想している。11%は追加緩和を予想していない。

ドルは上昇する場面も

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、円は年初から2.4%高と3番目に上昇率が高い。一方、ドル は0.8%、ユーロは0.1%それぞれ下げている。

ドルは朝方、3月の製造業耐久財受注額を材料に上昇する場面もあ った。受注額は前月比2.6%増と、昨年11月以来で最大の伸び。前月 は2.1%増(速報値2.2%増)。ブルームバーグがまとめたエコノミス予 想中央値は2%増だった。

労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は32万9000件と、前週から2万4000件増加した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は31万5000件だった。

原題:Yen Strongest in Week as Ukraine Boosts Haven Demand; Kiwi Falls(抜粋)

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