コンテンツにスキップする

日米首脳:尖閣は日米安保の適用範囲-TPPは閣僚協議継続

安倍晋三首相は24日午前、来日中の オバマ米大統領と都内の迎賓館で会談した。その後の共同記者会見で、 安倍首相は日米安全保障条約は尖閣諸島を含めた日本の施政下にあるす べての領域に及ぶとの考えで一致したと指摘。オバマ大統領も尖閣が日 米安保の適用範囲になるとの認識を明言した。

安倍首相は会見で、中国に関して「法の支配に基づいて、自由で開 かれたアジア太平洋地域を発展させ、そこに関与させていくため連携し ていくことで合意した」と指摘。その上で、「力による現状変更の動き に対しては明確に反対していくことで一致した」と語った。

日米関係をめぐっては安倍首相が昨年12月、靖国神社を参拝したこ とに米政府が「失望した」との声明を発表。首相側近の衛藤晟一首相秘 書官がこの米国の対応を公然と批判し、その後、撤回する騒ぎにも発展 した。首相は23日夜、銀座のすし店で大統領と少人数で夕食をともにす るなど個人的信頼関係の構築に努めた。共同会見では「日米同盟はかつ てないほど磐石」と語った。

これに対し、オバマ大統領は会見で、日米安保に基づく防衛義務の 範囲に尖閣諸島を含むとする米国の立場は「新しいものではない」と述 べた。尖閣問題は日中両国が対話を通じて解決するよう促した。中国が 尖閣諸島に軍事侵攻した場合に米国が軍事力を行使する可能性について 聞かれたが、明言しなかった。

TPP

環太平洋連携協定(TPP)交渉は甘利明TPP担当相とフロマン 米通商代表が24日も引き続き閣僚級で協議し、共同声明はその結果を見 て発表する。甘利氏は当初、首脳会談終了後の午後2時から記者会見を 行う予定だったが午後5時15分からに延期した。安倍首相は「私とバラ クから、両閣僚に対し、残された作業を決着させ、交渉全体を早期に妥 結させるよう指示を出した」と語った。

安倍首相とオバマ大統領は先月オランダのハーグで開催された核安 全保障サミットの際に会談を行い、TPP交渉を加速化させていくこと で一致。その後も閣僚レベルも含めた交渉を進めてきた。日本側は牛 肉、豚肉など重要農産品、米側は自動車の関税を守る構えで交渉に臨ん でいた。

政策研究大学院大学政策研究院の川崎研一シニアフェローは首脳会 談後も閣僚で協議を続行させていることについて「ポジティブに見た い。それだけ努力しているということ。合意したいという思いでは一致 しているということの表れだ」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE