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超長期債が上昇、投資家の買いや株安・円高で-あすのCPIに警戒も

債券市場では超長期債相場が上昇。 長期金利が0.6%付近の低水準で推移する中、より高い金利収入を狙っ て投資家などが買いを入れたとの見方が出ていた。一方、きょう実施の 2年国債入札は結果は市場予想通りだった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比横ばいの0.61%で始まり、その後は0.5ベーシスポイン ト(bp)高い0.615%と10日以来の高水準で推移した。2年物の339回債利 回りは横ばいの0.09%。

超長期債が堅調。20年物の148回債利回りは0.5bp低い1.48%。30年 物の42回債利回りは0.5bp低い1.69%。同利回りは前日には一時1.70% を付けたが、そこでは買いが入って1.695%に戻していた。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、「超長期債には利息収入狙いの買いの動きが見られる」と説明し た。「次回の10年債入札は来月なので、長期金利が0.6%を割れないと それほど売りは出ない」とも話した。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前日比2銭高の144円98銭 で始まり、4銭高の145円00銭まで上昇。その後は水準を切り下げ、一 時は144円91銭と18日以来の安値を付けた。午後に入って株安が加速す ると再び145円00銭まで戻したが、再び下げに転じ、結局は2銭安の144 円94銭で引けた。

東京株式相場は下落。TOPIXは前日比0.8%安の1164.90で引け た。日米首脳が会談後の共同会見で、環太平洋連携協定(TPP)の閣 僚級協議を継続し、早期妥結を担当相に指示したことを安倍晋三首相が 明らかにした。一部には、首脳会談でのTPP合意を見込む向きもあっ ただけに失望を誘った。外国為替市場で円は1ドル=102円台前半に上 昇した。

2年債入札は予想通り

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.1%の2年利付国 債(340回債、5月発行)の入札結果によると、最低落札価格は100円02 銭と事前予想と一致した。小さければ好調とされるテール(最低と平均 落札価格の差)はゼロと前回の4厘から縮小。投資家需要の強弱を示す 応札倍率は5.90倍と前回の6.58倍から低下した。

今回の2年債入札について、嶋村氏は「市場予想と一致した。相場 には特に影響していないと思う」と指摘した。

25日発表の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が注目されてい る。消費税増税による価格転嫁の動向を反映して、強めの内容となる可 能性があるためだ。ブルームバーグ調査によると、4月都区部の生鮮食 品を除くコアCPIは前年同月比2.8%上昇と、前月の同1.0%上昇から 高い伸びになる見通し。3月の全国コアCPIは同1.4%上昇が見込ま れている。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、予想範 囲内なら市場は冷静に反応し、それほど売り圧力は強まらないと指摘し た。

--取材協力:赤間信行.

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