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キヤノン:今期営業利益予想を上方修正

デジタルカメラ世界首位のキヤノン は1-3月期に好調な滑り出しを見せ、今期(2014年12月期)の業績予 想を上方修正した。円安や利益率の高い高機能カメラの販売などが貢献 した。

今期の連結営業利益予想は3650億円(前期比8.2%増)に修正し、 従来の3600億円をわずかに上回る見通しとした。3兆8500億円と見込ん でいた売上高予想は3兆8600億円に微修正、純利益予想は従来の2400億 円に据え置いた。

縮小を続けるデジタルカメラ市場で、キヤノンは製品構成の見直し を進め、付加価値の高い高機能カメラの販売比率を高めたことが利益を 押し上げる見込み。また、円安や国内で消費税引き上げ前の駆け込み需 要も1-3月期の増益要因になっている。ただ、1-3月期の純利益 は476億円と、ブルームバーグ・データがまとめた市場予想(480億円) には届かなかった。

JPモルガン証券の森山久史アナリストは「ほぼ予想通りの決算。 サプライズはなかった」とした上で、「為替が想定よりも良かった。カ メラなど国内事業が良かったことが、実績を押し上げた」と述べた。

カメラ映像機器工業会(CIPA)の統計によると、今年1-2月 期のデジタルカメラ全体の国内出荷台数は前年同期比34.5%減少した。 このうち高機能のレンズ交換式カメラは前年同期比8.6%減となったも のの、金額ベースでは3.6%の増加となった。

田中稔三副社長は決算会見で、国内ではレンズ交換式カメラに「増 税前の駆け込み需要が見られた」と述べたが、コンパクトカメラは市場 縮小が続いているとした。昨年末に積み上がった市中在庫の解消が1- 3月期に進んだため、下期にかけては販売が回復する見込みという。

会社は4月以降の為替レート見通しについて、1ドル=100円、1 ユーロ=135円と、当初の年間見通しと同じ水準で推移すると予測して いる。今期のカメラ販売台数についても、レンズ交換式カメラが760万 台、コンパクト型カメラは1050万台との見通しを据え置いた。

キヤノンの株価は決算発表前に、前日比ほぼ変わらずの3217円で取 引を終了した。

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