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債券は反落、株高や日銀オペ結果受け-30年債利回り2週ぶり高水準

債券相場は反落。日米の株式相場が 堅調に推移したことへの警戒感に加えて、日本銀行がきょう実施した長 期国債買い入れオペの結果を受けて売りが優勢になった。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前日比横ばいの145円07銭 で開始後、いったん2銭高の145円09銭まで上昇した。その後は水準を 切り下げ、午後の取引終盤には13銭安まで下落。結局は11銭安の144 円96銭で引けた。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、日 本銀行の長期国債買い入れオペでは、残存「10年超の応札倍率が高かっ たので、銀行勢の売りが出た印象もある」と指摘。「10年債利回り が0.60%に近づくと売りが出る傾向がある」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比横ばいの0.605%で開始。午後2時半前後から0.5ベーシスポ イント(bp)高い0.61%に上昇。21日には一時0.595%と3月24日以来 の0.5%台に低下したが、そこでは売りが増え、その後は0.6%台で取引 されている。

5年物の117回債利回りは横ばいの0.19%。20年物の148回債利回り は同1bp高い1.485%。30年物の42回債利回りは0.5bp高い1.70%と約2 週間ぶりに1.7%台に乗せた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、「日米株 高の影響で相場の上値は重いものの、需給要因が強い今の状況ではあま り売られない。銀行勢の売りは一巡しており、売却しても買うものがあ まりない」と話した。週末の消費者物価発表や来週の日銀金融政策決定 会合を控えて動きづらい面があるとも言う。

日米株高

22日の米国株相場は続伸。良好な企業業績などを背景に買いが優勢 となった。S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1879.55で終了。23 日の東京株式相場は反発。TOPIXは1%高の1173.81で引けた。

日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額6700億円) の結果によると、残存期間「3年超5年以下」と「10年超」の応札倍率 が前回よりも上昇した。中期や超長期ゾーンで売り圧力が強まっている ことが示された。一方、「1年超3年以下」は低下した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「きのうは株価が思い がけず下がり、債券相場を支えた」と指摘。大型連休に入るため、最終 投資家はあまり持ち高を傾けたくないとし、「投機的に売買を行う向き は、週末の消費者物価の上振れ、来週の日銀決定会合で追加緩和に距離 を置くメッセージを材料に、短期的な売り仕掛けもありうる」とみる。

--取材協力:船曳三郎.

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