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米国債:軟調、2年債の落札利回りは11年以来の高水準付近

22日の米国債相場は総じて下落。午 後に実施された2年債入札(320億ドル)の最高落札利回りは市場予想 を上回り、2011年以来の高水準付近となった。投資家の間では2年債が 償還を迎える前に米金融当局が利上げに踏み切るとの見方が広がってい る。

10年債は下げを埋めた。米国がウクライナ危機対応の軍事演習で欧 州に派兵するとの報道が手掛かりだった。2年債入札の最高落札利回り は0.447%。ブルームバーグ・ニュースがまとめたプライマリーディー ラー(政府証券公認ディーラー)7社の予想では0.442%だった。プラ イマリーディーラーの落札全体に占める割合は57.7%と、2013年5月以 来で最高だった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「2年債は引き続き安くなり、償還期限の長い国債 の価格が上昇するだろう」と述べ、「米国外で若干の不透明要素があ り、安全逃避買いをもたらしている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて2.71%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還) 価格は100 10/32。

既発2年債利回りは1bp上昇の0.40%だった。30年債利回りは3 bp下げて3.50%だった。5年債と30年債の利回り格差は1.76ポイント と、2009年10月以来で最小となった。

2年債入札

3月に実施された2年債の入札で、最高落札利回りは0.469% で、2011年5月以来の最高だった。この日の入札では投資家の需要を測 る指標の応札倍率は3.35倍と、過去10回の平均値3.32倍を上回った。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は23.4%。過去10回の平均値は28.6%だった。3月の入札では40.9% と、2011年11月以来の高水準だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ指数によると、2 年債のリターンは年初から0.3%。米国債全体では1.9%となっている。 昨年は2年債のリターンが0.3%だったのに対して、米国債全体は3.4% のマイナスだった。

財務省は23日に5年債(350億ドル)、24日に7年債(290億ドル) の入札を実施する。

利上げ見通し

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サイモ ンズ氏は「低調な入札結果は、米金融当局の明確な意思伝達力に対する 信頼がやや失われたことを示している」と述べ、「実際に当局がいつ利 上げを実施するのかはなおも不透明だ」と続けた。

イエレン連邦準備制度理事会(FRB)は3月19日の米連邦公開市 場委員会(FOMC)終了後、債券購入終了から半年程度で利上げに踏 み切る可能性を示したものの、今月に入って景気回復を支援する決意を 表明している。

CMEグループの先物取引動向によれば、2015年7月に利上げが開 始される確率は21日現在で72%と市場はみている。同年6月の利上げ確 率は49%と、4日の54%から低下した。

米国防総省の報道官、ジョン・カービー海軍少将が記者団に語った ところによると、米国は欧州4カ国に600人の部隊を派遣する。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は年初から3.4% 上昇。2013年は4.6%低下した。

原題:Treasuries Drop as 2-Year Sale Yield Almost Highest Since 2011(抜粋)

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