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ドル・円は102円半ば、日本株下落で円売り鈍化-米指標見極め

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=102円台半ばで推移している。日本株が午後の取引で下落 に転じたことを背景に、円売りの動きが鈍化した。

午後3時55分現在のドル・円相場は102円47銭付近。午前に一時102 円73銭と8日以来の水準までドル高・円安が進行したが、午後には株価 の下落幅拡大を受けて、102円43銭まで円が値を戻した。

マネースクウェア・ジャパン市場調査室の山岸永幸シニアアナリス トは、「米国の景況感の改善を再認識するような展開になっているのは 確か」だとし、ドル・円相場は中期的に底堅いとみている。ただ、来週 に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、「目先はドルがやや伸 びづらい」面もあると言い、この日の東京市場では日本株の下落につれ て利益確定のドル売り・円買いの動きが進みやすい状況になったと説明 している。

この日の東京株式相場は、日経平均株価が午後の取引中盤に下げに 転じ、前日終値からの下げ幅を123円まで拡大して取引を終えた。

田村憲久厚生労働相は22日の衆院本会議で答弁し、年金積立金管理 運用独立行政法人(GPIF)の管理運用は、市場その他の民間活動に 与える影響に留意するようにとされており、株式運用についても、これ を踏まえる必要があると述べた。同相は、世界最大の年金基金である GPIFの運用委員会の人事で、国内債中心の運用見直しなどを提言し た有識者会議からの3人を含む委員7人の任命を発表した。

米経済指標を見極め

この日の米国時間には3月の中古住宅販売件数が発表されるほか、 リッチモンド連銀が4月の製造業指数を発表する。週後半には、3月の 耐久財受注や4月のミシガン大学消費者マインド指数など経済指標の発 表を控えている。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「目先はきょう以降 発表される米国の経済指標が総じて好調だった場合、米金利の低下圧力 が後退し、ドル高圧力が強まる可能性がある」とみる。

21日に発表された3月のシカゴ連銀全米活動指数は0.2と、ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想に一致。2月分が速報値から上方 修正された。また、米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した 3月の米景気先行指標総合指数(LEI)は、昨年11月以来の高い伸び となった。

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットマーケ ットメイクチーム長の海崎康宏氏(ニューヨーク在勤)は、「今はだい ぶ米国の指標が好転しているので、良い指標に目が向かいやすい」と指 摘。週内に発表される米国の指標が良好な内容となれば、「ドル買いに つながる流れ」になるとみる。

一方、日本では25日に消費者物価指数(CPI)の発表を控えてお り、海崎氏は「CPIで強い数字が出ると、緩和期待がなくなって、い ったん円高に行くリスクは考えられる」とみている。

--取材協力:大塚美佳.

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