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ウクライナ東部で分離派占拠続く-米追加制裁への圧力強まる

親ロシア派武装勢力が庁舎などの占 拠を続けるウクライナ東部ではこの週末、銃撃戦が発生した。米議員ら はロシアへの追加経済制裁を呼び掛けた。危機緩和を目指した17日のジ ュネーブでの4者合意が効力を発揮する兆候は依然ほとんど見られな い。

ジュネーブでの4者協議では全ての非合法集団の武装解除や占拠し た建物からの退去を求めることで合意したものの、その後も事態は沈静 化せず、ウクライナとロシアの当局者は非難合戦を繰り広げている。

米ジョージタウン大学ユーラシア・ロシア・東欧センターのディレ クター、アンジェラ・ステント氏は20日のインタビューで、東部の数都 市で分離派が頑強に抵抗を続けていることから、小規模の内戦の可能性 が高まったと分析。「不安定化が徐々に進んでいる表れだとみている」 とし、「まだ内戦だとははっきり言えないが、その前提条件はそろって いる」と語った。

ウクライナ内務省によれば、20日のドネツク州スラビャンスクでの 衝突で少なくとも3人が死亡。同国の国家安全保障国防会議の幹部はロ シアが暴力を利用して侵攻の地固めをしていると非難した。

内務省がウェブサイトで発表したところによると、検問所で20日に 銃撃戦があり、任務に当たっていた「活動家」の3人が死亡、別の3人 が負傷したと発表した。襲撃したグループが負傷者を連れ去り、遺体も 持ち去ったという。

非難合戦

ロシア外務省はウクライナ民族主義グループ「右派セクター」が検 問所を襲撃したと非難。右派セクターは声明でこれを否定した。ウクラ イナ国家安全保障国防会議の幹部、ビクトリア・シュマル氏は自身のフ ェイスブックのページで、ロシアの非難と声明は同国がウクライナ侵攻 の準備をしていることを示すと指摘した。

通信社UNIANによると、20日にはドネツク州の別の場所でもウ クライナ海軍兵士を狙った襲撃事件が発生。銃撃戦の末、襲撃グループ の1人が死亡。海軍兵士には死者は出なかったという。

ウクライナのヤツェニュク首相は19日収録の米NBCの番組「ミー ト・ザ・プレス」で、ロシアは「世界の脅威」だと発言。「ロシアが治 安部隊と旧国家保安委員会(KGB)の工作員を撤収させれば状況は沈 静化し、ウクライナ南部と東部は安定する」と指摘した。

ウクライナ国防省のホルブノフ報道官はこの日、チャンネル5との 電話インタビューで、同国東部ルハンシクで軍の前哨基地に対し正体不 明の集団が挑発行為に出たケースが3、4件あったと語った。

ウクライナ東部の暴力が続くなか、オバマ政権により幅広い対ロシ ア制裁を求める圧力が強まった。上院外交委員会のクリス・マーフィー (民主、コネティカット)、ボブ・コーカー(共和、テネシー)両議員 は20日の「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、ロシアに対して銀 行・エネルギー分野の制裁を加えるよう呼び掛けた。

原題:Ukraine Separatists Hold Ground as Pressure Grows for Sanctions(抜粋)

--取材協力:Jake Rudnitsky、Jason Corcoran、Daryna Krasnolutska.

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