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今週の世界経済:米中の製造業関連指標、明暗分かれる公算

今週発表の世界の経済指標では製造 業関連の統計が注目されており、米国は他国より好調な数字が見込まれ ている。

3月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財) 受注の伸びが4カ月ぶりの大きさになったとエコノミストは予想。ユー ロ圏では製造業の活動が4月に安定したペースで拡大していることが示 されそうだ。一方、世界2位の経済大国である中国の今月の製造業活動 は、前月ほどではないものの縮小していることが示唆されるもよう。

その他の指標では、ドイツの景況感指数が4月に低下し、オースト ラリアの1-3月(第1四半期)インフレ率は中央銀行の目標レンジの 上限に迫ったことが明らかとなりそうだ。

米商務省は24日に3月の耐久財受注を発表する。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値では前月比2%増が予想 されている。前月は同2.2%増だった。先行指標となるコア資本財受注 は1%増と、昨年11月以来の大幅な伸びが見込まれている。

ルネサンス・マクロ・リサーチの米経済担当責任者ニール・ダッタ 氏は17日付リポートで、「投資加速の根拠は引き続き強い」と指摘。 「成長の勢いが増す時には投資は全体の成長率の数倍のペースで伸びる 傾向がある。これは重要な材料だ。投資は循環的なもので、設備投資の 回復なしでは成長について楽観的になれない」と述べた。

中国と欧州

23日に発表される英HSBCホールディングスとマークイット・エ コノミクスの4月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は48.3 (予想中央値)と、3月の48.0(改定値)から上昇する見通し。同指数 は50を下回ると製造業活動の縮小を示す。

ユーロ圏では4月の製造業とサービス業を合わせた経済活動が前月 からほぼ変わらなかったようだ。マークイットが23日発表する4月のユ ーロ圏総合景気指数(速報値)は53.0が見込まれている。3月(改定 値)は53.1だった。総合景気指数を構成する製造業景気指数は53.0と前 月から横ばいが予想される一方、サービス業景気指数は52.5(前月改定 値は52.2)に上昇したもよう。指数は50を上回ると活動の拡大を示す。

IHSグローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、ハ ワード・アーチャー氏は「全体的な印象ではユーロ圏の製造業部門は現 在、緩やかな回復軌道に乗っているようだ」と指摘。「鉱工業生産は1 -3月(第1四半期)にユーロ圏全体で目覚ましくはないにせよ、適度 に伸び、成長にプラス貢献した公算が大きい」と述べた。

ドイツのIfo経済研究所が24日発表する4月の企業景況感指数 は110.4(予想中央値)と、3月の110.7を下回ったと予想される。新興 国市場の減速とクリミア編入による対ロ制裁強化の可能性が重しとな り、2カ月連続で低下したようだ。4月の現状指数は115.6(3月 は115.2)、期待指数は105.8(同106.4)の見通し。

NZは追加利上げか

豪州の1-3月期の消費者物価指数(CPI)は、コアインフレを 示すトリム平均がオーストラリア準備銀行(中央銀行)の目標レンジで ある2-3%の上限に迫ったようだ。同指数は23日に発表される。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は24日の金融政策決定会合 で政策金利を0.25ポイント引き上げて3%にすると見込まれている。予 想通りならば2会合連続での利上げとなる。

原題:Manufacturing Gains in U.S. as China Stalls: Global Economy(抜粋)

--取材協力:Jana Randow、Robert Jameson、Michael Heath.

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