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CoCo株式転換リスクに備えるCDSをスワップ協会が開発

国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)は、偶発転換社債(通称CoCo)が一定の偶発条件の下 で株式に転換されたり、元本が削減されたりするリスクに備えるクレジ ット・デフォルト・スワップ(CDS)を開発している。事情に詳しい 関係者の1人が明らかにした。

協議の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、新 たなCDSは、銀行の自己資本があらかじめ定められた基準を下回り、 CoCoの株式への転換や元本の削減が行われる場合に支払いが発生す る。ISDAのロンドン在勤の広報担当ニック・ソーヤー氏は、CoC oのCDS開発計画についてコメントを控えている。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)によると、2009年に最初に発行されて以降のCoCoの発行 額は、全世界で750億ユーロ(約10兆6000億円)相当に達し、年内 に1000億ユーロを突破する見通し。関係者によれば、クレジットイベン ト(信用事由)の判断を行うISDAの現在のデリバティブ(金融派生 商品)ルールでCoCoは保護されておらず、ISDAは9月の実施を 目指してルールの変更作業を進めている。

銀行が新たな資本基準の順守を迫られる中で、ストレスに直面する 銀行の損失を吸収する目的で発行されるCoCoの市場が拡大してい る。

RBSの欧州マクロクレジット調査責任者、アルベルト・ガロ氏は 「CoCoの市場はさらに拡大すると予想されるが、一部の投資家は引 き続き懐疑的だ。名目利回りの高さに引き付られる投資家もいるが、そ の複雑さとリスクを十分認識せずに購入しているケースもある」と指摘 する。

スイスの銀行を想定

関係者によると、新たなCDSは、資本基準の要件が厳しいスイス の銀行向けを想定しており、その後より広く採用される可能性がある。 ISDAは、指標となるマークイット・グループ指数の新シリーズが取 引を開始する9月20日により広範なCDSルールの変更導入を目指して いる。

原題:CoCo Debt Swaps Seen Planned After Riskiest Bank Bonds Surge (2)(抜粋)

--取材協力:John Glover.

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