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債券は続伸、日銀オペや超長期債の買いで-米債大幅安で朝方売り優勢

債券相場は小幅続伸。日本銀行がき ょう実施した長期国債買い入れオペに加え、超長期ゾーンの現物債への 買いが相場を押し上げた。

長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比6銭安の144円99銭 で始まり、144円88銭と10日以来の水準まで下げた。日銀が午前10時10 分の金融調節で長期国債買いオペを実施すると下げ幅を縮め、午後に入 ると1銭高の145円06銭まで上昇。結局は日中高値の145円06銭で引け た。超長期国債先物の6月物は前日比30銭高の199円50銭で終えた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で始まったが、午後に入ると 横ばいの0.605%、3時前後には0.60%に低下した。5年物の117回債 は0.19%で横ばい。

BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、債券相 場は「しっかりだった。出来高が復活する中で買い戻しや押し目買いが 出てきた」と述べた。今月の株価調整局面でも金利は低下しなかったた め、株価が持ち直した足元でも金利は上昇しないと指摘。今後も「当面 は動きにくく、上下5bpずつ程度にとどまるのではないか」と話した。

超長期債は堅調。20年物の148回債利回りは1.475%で始まり、徐々 に水準を切り下げ、2時すぎからは1bp低い1.46%。30年物の42回債利 回りは横ばいの1.69%で開始後、1.695%に上昇する場面もあったが、 午後は1bp低い1.68%まで下げた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 「きのう米国市場で長期金利が上昇した影響を受け、円債市場も売られ た。もっとも、日銀の長期国債買い入れオペの結果を受けて戻してい る。30年債などには買いが入っているもようだ」と話した。

買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額5700億円)の結 果によると、残存期間「5年超10年以下」と「10年超」の応札倍率はと もに前回より低下した。国債市場の長期・超長期ゾーンで売り圧力が弱 まっていることが示された。

17日の米国債相場は大幅安。米10年債利回りは前日比9bp上昇 の2.72%と1カ月ぶりの大幅な上昇。ウクライナ情勢をめぐる4者協議 が紛争の沈静化に向けて合意したことやフィラデルフィア連銀が発表し た4月の同地区製造業景況指数が予想以上に上昇したことが売り材料と なった。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、米債相場下落に ついて、「ウクライナ情勢や経済指標に加え、連休前だったことも影響 したのではないか」と説明。米長期金利がレンジを抜けて上昇していく との見方は少ないとし、「朝方は買い建玉(未決済の残高)を落とす動 きもみられたが、現物の売りがあまりついて来ていない」と話した。

--取材協力:船曳三郎.

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