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「死ぬかもしれない」と祖母に電話-韓国船沈没で不明の高校生

女子高生のパク・チユンさんは、修 学旅行での済州島行きに気乗りしなかった。フェリーに乗るのが嫌だっ たからだ。

チユンさんと300人余りの同学年の生徒を乗せたフェリーが出航し てから約12時間後、チユンさんから祖母の元に電話があった。チユンさ んの声は震えていた。

その1時間半前にも2人は電話で話したと、祖母のキム・オギョン さん(74)は振り返る。チユンさんはその時、フェリーはまだ済州島に 着いていないと言っていた。

今回の電話は違っていた。船が沈没しているとチユンさんは話し た。「おばあちゃん、私、死ぬかもしれない」「船が沈んでいて、手す りにつかまっている」と言った後、電話は切れた。

キムさんはその後、孫娘ともう一度連絡を取れたが、チユンさんの 「行かなきゃ」という言葉を最後に通話は途絶えた。16日午前10時9分 にハングル1文字のテキストメッセージが送られてきたが、その後は全 く連絡がない。キムさんは安山市の檀園(ダンウォン)高校の講堂で安 否の情報を待ちながら状況を説明してくれた。

講堂には大きなホワイトボードに乗船していた生徒の氏名が書かれ たリストが張り出されていた。安否が判明した生徒の名前にはサインペ ンで印が付けられたが、チユンさんの名前には印が付いていない。

チユンさんは「修学旅行に出掛ける2日前、フェリーに乗りたくな いから行きたくないと言っていた」とキムさんは話す。チユンさんの両 親は共働きのため、キムさんがチユンさんの世話をしていた。「行かな かったら後悔するよと言い聞かせた。今は私たちが後悔している。行か せるべきじゃなかった」。

校内に掲示された情報によれば、フェリー「セウォル号」に乗船し ていた同校の2年生325人と教員14人のうち、16日午後遅くまでに約80 人の安否が判明した。

原題:‘I Think I’m Going to Die,’ Student on Korean Ferry Told Grandma(抜粋)

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