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韓国当局:沈没事故で船長取り調べ-死者9人、不明者287人

韓国の南西部沖で起きた旅客船「セ ウォル号」の沈没事故から一夜明けた17日もダイバーによる生存者の捜 索が続いた。この事故で少なくとも9人が死亡し、287人が行方不明と なっている。旅客船が予定の航路を外れていたとされることから、当局 は船長から事情を聴いている。

姜・安全行政相は17日、テレビ放映された記者会見で、ダイバ ー500人余りが投入されているものの、海流が速い上、視界の悪さが捜 索を困難にしていると語った。海洋警察庁の捜索チームメンバーによれ ば、事故が起きたのは予定の航路を外れた海域だった。同メンバーは一 段の詳細や名前は明らかにしなかった。

今回の事故は韓国で発生した海難事故としては、1970年に死者323 人を出した旅客船沈没事故以降で最悪となる可能性がある。16日の事故 で死亡が確認された9人のうち3人は高校生だった。乗客乗員計475人 のうち救助されたのは179人。17日に入って生存者は見つかっていな い。海水温が低いため、新たな生存者発見の可能性は低くなりつつあ る。

海洋警察庁のコ・ミュンソク装備・技術局長はソウルで記者団に対 し、転覆・沈没の速度があまりにも速かったため、多くの乗客が脱出で きなかった可能性があると説明。一方で、船内に十分な空気が残ってい れば、一部の乗客はまだ生存している見込みがあるとも述べた。同局長 はその後の取材で、「船が海中の岩に衝突したり、内部で爆発が起きた りした可能性を含め、沈没原因を調べている」と語った。

YTNテレビが17日放送した映像では、通常航路を外れていたかど うかとの記者団の質問に対し、セウォル号の船長はコメントを控えた。

12年まで日本で運航

木浦海洋警察当局者によると、旅客船に何が起きたかを究明するた め、当局は乗員10人を調べているという。

ソウル近郊にある檀園(ダンウォン)高校のウエブサイトによる と、済州島への修学旅行中だった同校の生徒325人と教員14人が乗船し ていた。行方不明の生徒の保護者ら数百人が新たな情報を求め、沈没地 点近くの珍島の体育館に詰めかけている。

YTNテレビの映像では、セウォル号(6325トン)が船首だけが見 える状態で沈没している様子が映し出されている。同旅客船は15日夜に 仁川港を出発。沈没したのは済州島まであと約3時間の地点だった。

沈没したセウォル号は、2012年まで日本のマルエーフェリー(本 部・鹿児島市)が所有、「なみのうえ」の船名で運航していた。同社の 広報担当、宮園登玄氏は電話取材で、「事故は大変残念だ。この船は林 兼造船所で1994年に建造された。約18年間の運航では、特にトラブルは なく、事故もなかった」と語った。同氏によると、12年10月に商社を通 じて韓国に売却されるまでの搭載能力は、定員804人、乗用車88台、8 トントラック60台、10フィートコンテナ210個を同時に搭載できた。そ の後の韓国側での改装・改造などは把握していないという。

原題:South Korea Investigates Ferry Captain; 9 Dead, 287 Missing(抜粋)

--取材協力:Kyunghee Park、Rose Kim、Shinhye Kang、Seyoon Kim、Heesu Lee、Seonjin Cha,Kiyotaka Matsuda.

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