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欧州債:周辺国債が上昇、新興国不安で逃避先に-ECBが支え

16日の欧州債市場ではユーロ圏周辺 国の国債が上昇。欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を拡大して需要を 支えるとの見方から、混乱する新興市場からの逃避先となった。

ポルトガル国債が大きく上げ、10年債利回りは2009年12月以来の低 水準。アイルランドとイタリアの国債利回りは過去最低を付けた。ウク ライナは同国東部でロシアが「テロリズム」を扇動していると非難し た。イタリア10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は3日連続で縮小。ドイツはこの日、34億ユーロ相当の10年 債を発行した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーランド・ グリーン氏(ロンドン在勤)は「質への逃避で周辺国債が値上がりする のは信頼感の表れだ」と指摘。「投資家らは利回りを求めているが、資 金を投じる資産を選ぶ上で慎重姿勢を崩さない。周辺国債は十分安全か つリスクに対して最良の利益をもたらす投資先の一つと見なされてい る」と語った。

ロンドン時間午後4時23分現在、ポルトガル10年債利回りは前日 比12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.75%。債務危 機でユーロ圏が分裂するとの懸念から、2012年1月には18%を超える過 去最高水準に達していた。同国債(表面利率5.65%、2024年2月償還) 価格はこの日、1.075上げ115.39。

アイルランド10年債利回りは1bp下げ2.85%。これはブルームバ ーグが1991年にデータ集計を開始して以降の最低となる。

イタリア10年債利回り3.10%。一時は1993年のデータ集計開始以来 の低水準となる3.09%まで下げた。同年限のドイツ国債に対するスプレ ッドは2bp縮小し161bp。スペイン10年債利回りは3.07%。2005年 9月以来の低水準に達する場面もあった。

既発のドイツ10年債利回りは1bp上げて1.48%。前日は昨年5月 以来の低水準となる1.47%で終了した。

原題:Euro Periphery Emerges as Haven as Bonds Rise Amid Ukraine Feud (抜粋)

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