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NATO、東欧加盟国の防衛強化表明も-ウクライナ緊迫化で

ウクライナ政府が親ロシア派武装勢 力の強制排除に動いたことでロシア側との対立が一段と激化し、同国に よるウクライナ東部への介入を阻止するため北大西洋条約機構( NATO)が東欧加盟国への新たな兵力配備を含め、一段と強力な姿勢 で臨むことを余儀なくされる可能性が出てきた。

ウクライナ軍の部隊は15日、ウクライナ東部で親ロシア派から飛行 場や庁舎を奪還。ホワイトハウスのカーニー報道官は米国がウクライナ への軍事支援を検討しているものの、殺傷能力を持つ武器の提供は考え ていないと述べた。

元駐ウクライナ米大使で現在はブルッキングズ研究所で上級研究員 を務めるスティーブン・パイファー氏によれば、東部ドネツク州で政府 軍が展開した2つの奪回作戦は東欧のNATO加盟国の動揺を招き、 NATOはポーランドなどへの兵力展開といった防衛強化を迫られる見 込みだ。

パイファー氏は電話インタビューで、防衛強化の「目的の一つは NATOが防衛義務を負うこれらの国の不安を取り除くことだが、もう 一つはロシア政府に対し『NATOはウクライナの防衛義務を負ってい ないが、NATOがウクライナのために戦わないからといって加盟国の 防衛のために戦う用意がないと誤解するな』との警告をロシア政府に突 きつけることだ」と指摘した。

NATO欧州連合軍のブリードラブ最高司令官は16日、NATOの 最高意思決定機関である北大西洋理事会で欧州の集団安全保障強化を目 指す自身の計画を発表する予定。

オバマ政権などで米国家安全保障会議(NSC)スタッフを務めた 元国防総省当局者、バリー・パベル氏は不安解消と紛争抑止を目指すブ リードラブ最高司令官の計画にポーランドやリトアニア、ラトビアなど のNATO加盟国への地上軍配備が含まれていなければ驚きだと述べ た。

原題:Ukraine Conflict’s Escalation May Prod NATO to Stronger Response(抜粋)

--取材協力:David McQuaid、Nicole Gaouette、John Walcott.

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