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円一段安、日米株高でリスク選好-対ドルは6営業日ぶり安値

東京外国為替市場では円が一段安。 日米の株価上昇に加え、中国の経済指標が底堅さを維持したことを背景 にリスク選好の円売り圧力が強まった。対ドルでは6営業日ぶりの安値 を更新した。

午後3時45分現在のドル・円相場は1ドル=102円21銭付近。一時 は102円29銭まで円が売られた。円は主要16通貨中ニュージーランド・ ドルを除く15通貨に対して下落しており、対ユーロでは一時1ユーロ= 141円47銭と、3営業日ぶりの安値を付けた。

マネースクウェア・ジャパン市場調査室の山岸永幸シニアアナリス トは、中国の経済指標については市場の一部で悪い内容も予想されてい たが、底堅い結果となったため、「サプライズ」になった面があると説 明。また、ハイテク企業の代表格である米インテルの業績期待を織り込 む形で、海外市場で米国株が続伸すれば、「世界的にリスクオンが高ま る可能性がある」としている。

15日の米株式相場はコカ・コーラーやジョンソン・エンド・ジョン ソン(J&J)の決算が好感され続伸。インテルが15日に発表した4- 6月期の売上高見通しは、一部のアナリスト予想を上回った。この日の 東京株式相場は、日経平均株価の上げ幅が前日比400円を超えて取引を 終えた。

中国で発表された経済指標は、1-3月期の国内総生産(GDP) と3月の小売売上高の前年比伸び率がブルームバーグ・ニュースのまと めた市場予想の中央値を上回る結果となった。一方で、3月の工業生産 は予想の中央値に届かなかった。

イエレン議長講演

米国時間には、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長がニ ューヨーク経済クラブで講演するほか、ダラス連銀のフィッシャー総裁 やアトランタ連銀のロックハート総裁など金融当局者の講演が予定され ている。

イエレン議長は15日、ジョージア州ストーンマウンテンで講演し、 金融危機の際に資金調達源が不安定となる恐れのある米国の大手金融機 関は、追加資本が必要になる可能性があるとの認識を示した。

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットマーケ ットメイクチーム長の海崎康宏氏(ニューヨーク在勤)は、イエレン議 長は15日の講演で金融政策に言及していないが、16日の講演では「何か 出てくる可能性はある」とみている。

15日に米国で発表された3月の消費者物価指数(CPI、季節調整 済み)は前月比0.2%上昇と前月の0.1%上昇から伸びが加速。ブルーム バーグ・ニュースがまとめた予想中央値の0.1%上昇を上回った。一方 ニューヨーク連銀が発表した4月の同地区の製造業景況指数は1.3と、 前月の5.6から低下した。

日本銀行の黒田東彦総裁はこの日、信託大会であいさつし、デフレ からの脱却をできるだけ早期に実現したいと述べ、生産・所得・支出の 前向きの循環メカニズムが働いているとの見解を示した。

--取材協力:大塚美佳、Masaki Kondo.

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