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大ガス:300億円規模の米シェールガス権益取得で協議-3年内に

大阪ガスは、新たな北米シェールガ ス権益の取得に向け、複数企業と協議していることを明らかにした。新 中期経営計画の最終年度に当たる2016年度までに1件当たり200億-300 億円規模の投資を考えている。12年に取得した米ピアソールでは、当初 想定した量を生産できずに、減損処理を強いられていた。

大ガスの平林幹由ゼネラルマネージャーは15日のインタビューで、 「ガスの権益を買ってほしいという企業はたくさんいるので、いろいろ なところと話を進めている」と述べた。同社は豪州LNG案件と北米シ ェールガスLNGを2本柱に、20年度までの海外エネルギー投資総額を 当初計画の2倍に相当する3600億円に引き上げる方針。

東日本大震災以降、火力発電燃料用にLNG需要が急速に伸びた日 本では、相対的に安価な北米シェールガス輸入に向けた動きが加速。大 ガスも2つの権益を取得したが、このうち2.5億ドル(200億円)で35% の権益を確保したピアソール(テキサス州)では、昨年末に約290億円 の減損計上を発表していた。

平林氏は、「生産量のリスクを経験したので、開発・生産実績の豊 富な案件や鉱区を中心に狙っていきたい」と述べた。新たな権益取得に あたっては、生産量のわかる既存案件や経験豊富なオペレーターと組む など、リスク低減に向けて慎重に精査しているという。

リスクヘッジ

同社のLNG全取扱量を年間約800万トンから20年度までに約1000 万トンに増やし、このうち30%は権益を保有する自社関与LNGにした い考え。平林氏は、新中計期間中に最低1件確保するとともに、「うま く行くようだったら、複数案件段階的に積み上げていく」という。

大ガスにとってシェールガス権益の取得は、天然ガス価格の変動リ スクをヘッジする効果もある。天然ガスを液化する事業「フリーポート LNG」の第1系列に参画し、大ガスと中部電力は各220万トンのシェ ールガス由来のLNGを輸入するためだ。

第1系列の事業規模は4000億円台後半から5000億円規模とみられ、 大ガスと中部電の出資額約12億ドル(約1225億円)とフリーポート社の 出資分を差し引いた残りをプロジェクト融資として組成する。現在、国 際協力銀行や日本貿易保険などと協議しており、米国政府から建設許可 などを得た後、14年後半の融資契約と最終投資決定(FID)を予定し ている。

豪州LNGは難航

豪州で権益取得済の「サンライズ」と「エバンスショール」の FIDについて、平林氏は「最終投資決定(FID)の具体的なタイム ラインは持ち合わせていない」と述べた。12年3月の大ガスとのインタ ビューでは、2-3年内にFIDを目指したいとの意向を示していた。

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