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米小規模私大を襲う死のスパイラル-入学者減少で苦境深まる

米ロングアイランド州の南海岸にあ るダウリング・カレッジのキャンパスでは、使われていない複数のシャ トルバスだけが駐車場に放置されている。大学寮およびカフェテリアや 本屋、本校舎の教室の一部は閉鎖された。

同大4年生のスティーブン・フルニエさんは「ここは不安でいっぱ いだ」と指摘。最初の3年間は現在閉鎖されている大学寮に住んでいた が、「入学当時とは全く違う大学になってしまった」と話す。

このダウリング・カレッジの例は、収入のほぼ全てを授業料に頼る 多数の小規模私立大学で苦境が深まっていることを端的に示している。 リセッション(景気後退)終了から5年が過ぎたものの、これらの大学 の財政は悪化している。学生の債務急増やオンライン講座との競争、卒 業後の就職難などを背景に、志願者が減少しているからだ。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリスト、スーザ ン・フィッツジェラルド氏は「われわれが懸念しているのは、一部の大 学で下降傾向が続くという、死のスパイラルだ」と指摘。「閉校は以前 より増えるだろう」と述べた。

500校余りの公立および私立の非営利大学を格付けするムーディー ズは、2013年までの5年間で年平均28校を格下げした。これはそれ以前 の5年間の年平均である12校の2倍余りに上る。

ムーディーズによると、多くの学校で入学者数は10%を上回る減少 となっている。教職員が削減され講座が閉鎖される中、他校に編入する か、または価値が低下した可能性のある大学で学位を取得するかの選択 を迫られる学生もいる。

航空管理学を専攻するフルニエさん(23)はダウリング・カレッジ の規模縮小が進む中、他校への編入も考えたと話す。5月に卒業を控え て7つの空港の仕事に応募したが面接の機会は得られず、志望分野以外 でも探しており「非常に気が滅入る」と語った。

原題:Small U.S. Colleges Battle Death Spiral as Enrollment Drops (1)(抜粋)

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