コンテンツにスキップする

中国:3月の経済全体ファイナンス減少-通貨供給量の伸び鈍化

中国の3月の経済全体のファイナン ス規模は前年同月比19%減少した。マネーサプライ(通貨供給量)統計 ではM2が過去最低の伸びだった。中国当局は金融面のリスク抑制に取 り組んでおり、景気が一段と減速する危険性が浮き彫りになった。

中国人民銀行(中央銀行)が15日発表した3月の経済全体のファイ ナンス規模は2兆700億元(約33兆8800億円)。昨年3月は2兆5500億 元だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値は1兆8500 億元。3月のM2は前年同月比12.1%増。2月の13.3%増から伸びが鈍 化し、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場関係者の予想中央値 (13%増)も下回った。3月の新規人民元建て融資は1兆500億元。エ コノミスト予想中央値は1兆元だった。

中国の政策当局は7.5%前後という今年の成長率目標達成に向けて 取り組みを進めながら、与信膨張の抑制に努め、デフォルト(債務不履 行)がより広範な金融混乱を引き起こす事態を阻止しようとしている。

野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、張智威氏 (香港在勤)は「預金の伸びが極めて弱いこと」は、4-6月(第2四 半期)に人民銀が預金準備率を引き下げる必要が生じるとの「当社の見 方を補強する」と電子メールで指摘。「さもなければマネーの伸びは鈍 化し続け」、4-6月または7-9月(第3四半期)の「国内総生産 (GDP)の伸びが7%を割り込む」との見方を示した。

人民銀がこの日、同時に発表した3月末時点の外貨準備高は3 兆9500億ドル(約402兆円)。昨年12月末時点の3兆8200億ドルから増 加した。中国の外貨準備高は世界最大。

スタンダードチャータードの李煒エコノミスト(上海在勤)は「レ バレッジ解消は中国の長期的な成長に間違いなく寄与するだろうが、喫 緊の問題は成長減速への対応だ」と指摘。「より柔軟な金融政策が求め られる」とし、当局は成長を確保するとの明確なサインを送るため、5 月に預金準備率を引き下げると予想した。

原題:China New Credit Declines as Money-Supply Growth Slows: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Nerys Avery.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE