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4月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロ安い、ECB総裁発言に反応-円は対ドルで下落

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要16通貨中14通貨に対 して下落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、ユーロが一段と上 昇した場合には金融政策による追加の景気刺激が必要になるとの認識を 示したことを受けた。

ドルはユーロに対し3週間余りで最大の上げ。3月の米小売売上高 は2012年9月以来で最大の伸びとなった。ブラジル・レアルは上昇。過 去1年間で9回引き上げられている同国の金利が投資家を引き付けると の見方が背景にある。ロシア・ルーブルはドルとユーロで構成する通貨 バスケットに対して3営業日続落。ウクライナでの緊張の高まりが嫌気 された。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの主任為替ストラテジス ト、ニック・ベネンブローク氏(ニューヨーク在勤)は、市場が「ドラ ギ総裁の発言に注目しているのは確かだ。ただ同時に、真のメッセージ は何か、さらに緩和のシグナルはどの程度明確なのかを理解しようと苦 心している」と分析。また「米国の経済指標は堅調だった。それがドル には支援材料になっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.5% 安の1ユーロ=1.3821ドル。終値ベースでは3月19日以降で最大の下 げ。対円では0.3%安の1ユーロ=140円76銭。ドルは対円で0.2%高の 1ドル=101円84銭。

ブルームーバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇の1008.01。先 週は1%下げていた。

小売売上高

米商務省が発表した3月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比1.1%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想の中央値は0.9%増だった。前月は0.7%増に上方修正された。

ブルームバーグが実施したアナリスト調査の中央値ではドルは6月 末までに対ユーロで1ユーロ=1.36ドル、対円で105円にそれぞれ上昇 すると見込まれている。

米株式市場ではこの日S&P500種株価指数が0.8%上昇。先週 は2.7%下げた。

ルーブルはドルとユーロで構成するロシア中央銀行の通貨バスケッ トに対して0.7%下げて42.1745ルーブル。

ウクライナ情勢

会合のためルクセンブルクに集まった欧州連合(EU)外相らは、 EUが経済措置を含む制裁第3弾を準備するべきだと述べた。ウクライ ナでの分離主義者らによる騒乱をロシアがあおっているとEUはみてい る。

週末に少なくとも兵士1人が殺害されたことが東部での緊張を深め る中、ロシアと米国、EUは17日に会合を予定している。

米国のパワー国連大使は前日の国連安保理で、「ウクライナの不安 定さはロシアの筋書き・演出によるものだ」と非難した。

ブラジル・レアルは主要31通貨中29通貨に対して上昇。対ドルで は0.2%上げて1ドル=2.2141レアル。一時0.6%高の2.2063レアルを付 けた。ブラジルは13年4月以降、9回利上げを実施している。これはブ ルームバーグがモニターする49中銀の中で最多。

原題:Euro Falls on Draghi’s Stimulus Signal; Brazilian Real Advances(抜粋)

◎米国株:上昇、小売売上高やシティグループ決算を好感

14日の米国株は反発。取引終了1時間前に上げ幅を大幅に縮小した が、その後持ち直した。朝方発表された米小売売上高が2012年以来で最 大の伸びとなったほか、シティグループの四半期利益が予想外に増加し たことがこの日の材料となった。

シティは4.4%上昇。同行は貸倒引当金を戻し入れたほか、処分予 定の資産を管理する部門で損失が縮小した。この日はエネルギー株やテ クノロジー株、消費株が上げをけん引し、株価は先週の大幅安から回復 した。

S&P500種株価指数は前営業日比0.8%高の1830.61。ダウ工業 株30種平均は146.49ドル(0.9%)上げて16173.24ドル。ナスダック総 合指数は0.6%高。

BMOグローバル・アセット・マネジメントのシニア投資ストラテ ジスト、ブレント・シャッテ氏は、「過去数週間で大きく相場が下げた ことから、市場参加者の間では若干の懸念が広がった」と述べ、「着実 に回復している経済統計やまずまずの企業利益があれば、相場の支援材 料になる」と続けた。

ハイベータ株が一時下落

値動きの大きいハイベータ株が一時大きく売られ、ナスダック は0.3%下げる場面もあった。インターネット関連株やバイオテクノロ ジー株は、利益予想が難しく変動の大きいハイベータ株とみなされてい る。ナスダック・バイオテクノロジー株価指数はこの日はほぼ変わら ず。2月の高値からは21%下げた。

S&P500種は先週2.6%下落。JPモルガン・チェースの決算が予 想を下回ったことが響いた。また強気相場での値上がりが著しかった銘 柄に、ヘッジファンドが売りを浴びせた兆候も見られる。S&P500種 は4月2日の最高値から一時4%安を記録。決算シーズンを迎え、これ までのバリュエーションが高過ぎる可能性があるとの懸念が広がった。

今週はコカ・コーラやゴールドマン・サックス・グループ、ヤフ ー、グーグル、ゼネラル・エレクトリック(GE)が決算発表を予定し ている。

S&P500種産業別10指数のうち選択的消費株は0.8%上昇。米商務 省が発表した3月の小売売上高(速報値)は、季節調整済みで前月 比1.1%増加した。

S&P産業別10指数

S&P産業別10指数はいずれも上昇。素材株とテクノロジー株はい ずれも1.1%超値上がりした。

シティは4.4%高の47.67ドル。シティの1-3月(第1四半期)決 算は、市場予想に反して前年同期比で増益となった。また、年内にグロ ーバル・コンシューマーバンキング部門で少なくとも4000人を削減する 見通しだ。

保険会社アスペン・インシュアランス・ホールディングスは11% 高。 エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスがアスペン に32億ドルでの買収案を提示したことが買い材料だった。エンデュラン スは以前にもアスペンに買収案を提示したが、アスペン側はこの申し出 を拒否した。

原題:U.S. Stocks Rebound After Better Retail Sales, Citigroup Profit(抜粋)

◎米国債:3営業日ぶりに下落、予想より強い小売売上高が手がかり

米国債相場は3営業日ぶりに下落。予想より強い内容の経済統計を 手がかりに株価が上昇し、安全とされる米国債の投資妙味が低下した。

3月の米小売売上高は前月比で1.1%増加し、2012年9月以来で最 大の伸びとなった。これを受けて5年債を中心に米国債は下げた。ウク ライナ東部では政府施設を占拠している親ロシア派勢力が期限を過ぎて も退去に応ぜず、緊張が高まった。国連安全保障理事会ではロシアと米 国による非難の応酬となり、こうした状況を背景に米国債は上昇する場 面もあった。投資家らは先週、連邦公開市場委員会(FOMC)が来年に も利上げに踏み切るとの見方を弱めた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「小売売上高の発表後、株式相場が持ち直している」と指摘。「経 済成長が近く減速すると考えられていたが、こうした観測がやや鎮めら れた格好だ。10年債利回りは2.6から2.8%のレンジにとどまるだろう」 と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.65%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償 還)価格は6/32下げて100 7/8。利回りは一時2.60%に下げ、3月3日 以来の低水準を付けた。

5年債利回りは4p上昇の1.62%。米国株式市場ではシティグルー プの決算を受けてS&P500種株価指数が0.8%高で引けた。

ウクライナより経済に関心

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値で は、3月の米小売売上高(速報値)は0.9%増だった。小売売上高は主 要13項目のうち10項目で増加した。2月は前月比0.3%増から0.7%増に 上方修正された。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「経済の強さを踏まえ、米当局の今後の金融 政策で利回りはどう動くのか市場は見極めようとしている」と指摘。ウ クライナ情勢については「この世の終りというわけではない。経済がど う展開しているのか、市場にとってはそちらの方が関心が高い」と述べ た。

米議会予算局(CBO)が発表した2014会計年度(2013年10月-14 年9月)の財政赤字見通し(改定値)は4920億ドルと、08年以来の低水 準に縮小すると見込まれている。

一服感

米労働省は15日に3月の消費者物価指数(CPI)を発表する。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト38人の予想中央値は前 年同月比1.4%の上昇。2月は同1.1%上昇だった。2013年3月以降の平 均は1.4%上昇。

バリュエーションの目安となるタームプレミアム(期間に伴う上乗 せ利回り)によれば、米国債は4週間ぶりの割高水準付近から下落。11 日に0.46で引けた後、この日は0.49で終わった。物価上昇ペースが減速 してきた先進国では0.50-0.75%が正常と見なされる。過去10年間の平 均は0.20%。

ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー 氏(ニューヨーク在勤)は「米国債はここまで非常に順調に上げてき た」と述べ、「ちょっとした一服感もあるだろう」と続けた。

原題:Treasuries Fall for First Time in 3 Days as Retail Sales Gain(抜粋)

◎NY金:上昇、パラジウムはウクライナ緊迫で2年8カ月ぶり高値

ニューヨーク金先物相場は上昇。ウクライナ情勢の緊迫化を背景 に、対ロシア制裁で同国からの供給が抑制されるとの懸念が強まり、パ ラジウムは2011年以来の高値に上昇した。ロシアは世界最大のパラジウ ム生産国。

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3月31日、景気刺 激策が「当面」必要になるとの見解を示した。先週公表された連邦公開 市場委員会(FOMC、3月18-19日開催)の議事録によれば、数人の 政策当局者は、主要政策金利の予測中央値の上昇が今後見込まれる引き 締めペースを過剰に示す恐れがあると指摘した。

パラジウム先物6月限は前週末比0.6%高の1オンス=811.50ドル で終了。一時は817ドルと、中心限月としては2011年8月3日以来の高 値をつけた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は0.6%高の1オンス=1327.50ドル。一時は1331.40ドルと、先 月24日以来の高値となった。

原題:Palladium Rises to 32-Month High on Ukraine Turmoil; Gold Climbs(抜粋)

◎NY原油:5週ぶり高値、ウクライナ緊張で-ブレントも高い

ニューヨーク原油相場は続伸。世界最大のエネルギー輸出国である ロシアとウクライナの緊張が高まったことを受け、ロンドン市場の北海 ブレント原油とともに5週間ぶり高値に上昇した。欧州連合(EU)当 局者らはウクライナ問題をめぐりロシアに対する制裁強化を検討した。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「ウクライナ情勢は週末に著しく悪化し た。ブレントが高いのはそのためだ」と指摘。「急激に騒乱が高まった ことが今の水準での取引を説明している」と続けた。

ICEフューチャーズ・ヨーロッパ(ロンドン)のブレント先物5 月限は前週末比1.74ドル高の1バレル=109.07ドル。3月4日以来の高 値で引けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)先物5月限は同31セント(0.30%)高の 1バレル=104.05ドル。終値としては3月3日以来の高値。

原題:Oil Climbs to Five-Week High as Ukraine-Russia Tension Escalates(抜粋)

◎欧州株:ストックス600反発、鉱山株に買い-ウクライナ情勢も注視

14日の欧州株式相場は上昇。前週末に週間ベースで約1カ月ぶり大 幅安となった指標のストックス欧州600指数はこの日、一時の下げを消 して反発した。鉱山株の上げが目立った。ウクライナ情勢も注視され た。

銀生産会社ポリメタル・インターナショナルは4.7%、産金会社ラ ンドゴールド・リソーシズは3.6%それぞれ上げ、これら銘柄などで構 成する業種別指数は1.9%高となった。バイオ製薬会社トロンボジェニ クスは17%の大幅上昇。一方、フランスの自動車メーカー、プジョーシ トロエン(PSA)は6.3%下げた。モデル数をほぼ半減する計画が売 り材料。

ストックス欧州600指数は前週末比0.3%高の329.79で終了。一時は 1%下げた。先週は3.1%下落していた。

レイル(ジュネーブ)の最高投資責任者(CIO)、フランソワ・ サバリ氏は電話インタビューで「ウクライナ危機で市場のボラティリテ ィが多少高まった」と述べ、「状況がさらに悪化した場合、経済リスク が現実化することを考慮すればなおさらだ」とし、「緊張を緩和させる 外交上の解決策を見いだせるかを見極める上で、木曜日の会合が重要 だ」と続けた。

ウクライナ危機の解決策を協議するため、同国とロシア、米国、欧 州連合(EU)のそれぞれの代表は17日にジュネーブに集まる予定。

14日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数と独DAX指数はそれぞれ0.3%上昇。仏CAC40指数 は0.4%高となった。

原題:European Stocks Advance After Worst Week in a Month; Miners Gain(抜粋)

◎欧州債:スペインなど周辺国債が上昇-ECB総裁発言に反応

14日の欧州債市場ではスペイン国債が上昇し、10年債利回りは約8 年ぶりの低水準を付けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユー ロの一段高が金融緩和拡大への引き金になり得るとの趣旨の発言を週末 にしたことに反応した。

イタリアとポルトガルの国債も値上がり。今週発表される3月のユ ーロ圏インフレ率改定値はあらためて4年ぶり低水準を示すと、エコノ ミストらはみている。スペイン10年債の同年限のドイツ国債に対する利 回り上乗せ幅(スプレッド)は3営業日ぶりに縮小。ECBの刺激策に は債券購入が含まれるとの見方が広がっている。この日の発表によれ ば、イタリアの3月のインフレ率は09年以降で最低だった。

ダンスケ銀行のアナリスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在 勤)は「ECBは口先介入で市場の安定を維持しようとしている。とり わけ通貨に関してそうだ」と指摘。「これが周辺債の持ち直しに寄与し ている。ただし、ECBがレトリックを多用し過ぎて十分に行動しない リスクがある。このため、周辺国債の取引がやや勢いを欠けているのか もしれない」と語った。

ロンドン時間午後4時40分現在、スペイン10年債利回りは前週末比 5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.14%。05年10月 以降の最低となる3.13%まで下げる場面もあった。同国債(表面利 率4.5%、2024年3月償還)価格は0.41上げ105.60。

イタリア10年債利回りは4bp下げ3.18%、同年限のポルトガル国 債利回りは5bp低下し3.91%となった。

ドラギ総裁は12日にワシントンで、「ユーロ相場上昇はわれわれの 金融政策のスタンスを引き続き緩和的とし、さらなる緩和措置を必要と するだろう」と述べた。

ドイツ10年債利回りは2bp上げて1.53%。同国債に対するスプレ ッドはスペイン10年債が7bp縮小し161bp、イタリア10年債は6b p縮まり165bpとなった。

原題:Spanish Bond Gain Pushes Yield to Eight-Year Low After Draghi(抜粋)

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