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債券は続伸、米債高・株安支え-需給好転との見方で超長期債に買い

債券相場は続伸。前週末の米国債相 場が上昇した流れを引き継いだほか、国内株価の続落を受けて、買いが 優勢となった。超長期債には、需給好転の見方から買いが入った。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前週末比6銭高の145円07 銭で始まった後、すぐに7銭高の145円08銭を付けた。その後は伸び悩 み、一時2銭安の144円99銭まで下げた。取引終了にかけては、買いが 再び優勢となり、結局、4銭高の145円05銭で終了した。

超長期国債先物の6月物は同15銭高の199円25銭で始まった後、25 銭安の198円85銭まで下げる場面があった。この日の終値は199円10銭。 現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債は、取引 がまだ成立していない。

超長期債が堅調。20年物148回債利回りは前週末比0.5ベーシスポイ ント(bp)低い1.485%で始まった後、いったん1.49%を付けた。その 後は、徐々に水準を切り下げ、一時1.5bp低い1.475%まで低下した。30 年物42回債利回りは0.5bp低い1.69%で始まった後、一時1.695%を付け た。その後は、水準を切り下げ、1bp低い1.685%で推移している。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「20年 債、30年債は小じっかり。17日の20年入札を通過すれば、ゴールデンウ イーク後まで主要な入札はなく、需給が引き締まる方向との見方が背景 にある。最近の株安基調も支援材料」と指摘した。一方、「あすの5年 債入札を控えて、中期債は若干弱め」と語った。

5年物117回債利回りは横ばいの0.19%で始まった後、0.5bp高い

0.195%を付けた。その後は、再び0.19%で推移している。

財務省はあす15日、5年利付国債の価格競争入札を実施する。発行 額は2兆7000億円程度。前回117回債と銘柄統合するリオープン発行と なり、表面利率(クーポン)は0.2%となる見込み。

メリルリンチ日本証券の藤田昇悟チーフ債券ストラテジストは、14 日付のリポートの中で、「キャッシュつぶしの需要などから入札は問題 なく通過するものと予想。ウクライナ情勢の緊張は高まってきており、 海外株安など外部要因は追い風」と分析している。

日本銀行がこの日実施した長期国債買い入れオペでは、残存期間「 1年以下」の応札倍率が上昇し、短いゾーンの売り圧力が強まっている ことが示された。半面、「10年超」は応札倍率が低下した。

JPモルガンの山脇氏によると、「日銀の長期国債買い入れオペは 少し弱めの感じだが、特に材料視していない」と言う。

11日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比2bp低下の2.63 %程度。一方、米国株相場は続落。S&P500種株価指数は同1%安の

1815.69と、終値ベースでは2カ月ぶりの安値となった。

この日の国内株式市場でTOPIXは7営業日続落。前週末比0.1 %安の1132.76で取引を終了した。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「米国の株安や 債券高などリスクオフ(回避)の傾向が、足元の国内債相場を支えてい る。米債上昇や円高もあり、国内でも金利低下圧力となっている」と説 明した。もっとも「現在の国内の金利水準は投資家の買い目線に合わ ず、積極的に買い進むにはリスクオフへのトレンド転換の認識が強まる 必要がある」とも述べた。

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