コンテンツにスキップする

金持ちのロンドン占拠に拍車かかる-隣家買い取り豪邸に改造

ロンドンの金持ちが合併・買収( M&A)でさらに金持ちになっている。ここで話題にしているのは、企 業ではなく住宅のM&Aだ。

ロンドンの高級住宅地に家を持つ大金持ちの中で、隣家を買い取っ て特大面積を持つ大豪邸に改造するケースが見られる。こうした大型物 件の1平方フィート当たりの価格は、別々の物件である場合の2倍にな り得るのだ。

不動産仲介会社サビルズのプライベートファイナンス部門のマー ク・ハリス最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「階段で縦長 にするのではなく、横に広がっていく大豪邸にできれば、富裕層が好む 美しい応接間や玄関ホールを作ることができる」と述べた。

ロンドンの最高級住宅街の物件の多くは100年以上前に建てられた もので、富裕層が求める広さや設備を欠いている。このため、こうした 住宅のオーナーは裏庭を広げてみたり地下室を複数階つくってみたり と、上下を含むあらゆる方向に拡大を図る。高級百貨店ハロッズや音楽 会などが開かれるロイヤル・アルバート・ホールがあるケンジントン・ アンド・チェルシー地区では昨年、複数の住宅を1軒として改造するた めの申請が65件と前年の3倍以上に増えた。同地区の行政当局には今年 1-2月だけで27件の届け出があった。

仲介業者ハントリー・フーパーのディレクター、オリバー・フーパ ー氏によれば、ロンドン中心部の人気地区では、典型的な物件の価格は 1平方フィート当たり1500ポンド(約25万5000円)。しかし合体して1 軒にすると最高4000ポンドになるという。改造費用を支払っても、 約30%高く売れることになる。

「住宅オーナーは隣家や集合住宅の場合は上の階まで行って『売る 気はありませんか』と聞いて回っている」と同氏はコメントした。

フーパー氏によれば、ケンジントンのビカレッジゲート9番地にあ る集合住宅の物件は最近、1平方フィート当たり1276ポンドで売れ た。11番地の拡張された物件は同2912ポンドで売りに出されたが、最終 的に賃貸されたという。

ロンドンの不動産市場は富裕層や安全な資金逃避先を求める外国人 投資家を引き寄せ、高級住宅は過去5年で急激に値上がりした。

ただ、ロンドンの各地区では住宅拡張への自治体の姿勢が厳しくな りそうだ。ボリス・ジョンソン市長は住宅不足がロンドン最大の問題だ としており、一部の特権階級が広いスペースを独占しないよう求める圧 力は強まっている。ケンジントン・アンド・チェルシー地区の住宅政策 の見直し結果は来年公表される。

原題:London’s Rich Expand Realms by Buying Out Neighboring Homes (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE