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【ECB要人発言録】一段の政策緩和を排除しない-ドラギ氏

4月7日から13日までの欧州中央 銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名 をクリックしてください)。

<4月13日> クーレ理事(ワシントンでのイベントで):政策委員会は先週、低いイ ンフレ率が長期間続いた後、2%に向かって徐々に上昇するというシナ リオを確認した。このため追加金融緩和は排除されないが、依然として 状況次第だ。

<4月12日> ドラギECB総裁(ワシントンで記者団に対し):ユーロ相場上昇はわ れわれの金融政策のスタンスを引き続き緩和的とし、さらなる緩和措置 を必要とするだろう。為替レートは政策目標ではないと常に言ってきた が、物価安定と成長には重要だ。そして現在は、過去数カ月間に起きた ことが物価安定にとってますます重大になっている。

ドラギ総裁(ワシントンでの記者会見で):中長期的なインフレ期待は 引き続き安定。(低インフレに関して)1つの理由はエネルギー価格の 低下で、それは国際的な要因だ。ユーロ圏の場合、他の要因は為替レー トだ。

ドラギ総裁(ワシントンでの記者会見で):景気回復はこれまでよりも まだらでなくなった。景気回復はより内需に支えられている。失業は引 き続き受け入れられない高水準。景気回復へのリスクは依然として下振 れだ。

バイトマン独連銀総裁(ワシントンで記者団に対し):ユーロ高はユー ロ周辺国を中心とした資金流入が一因だ。(ユーロ上昇について)ユー ロ圏への信頼回復を示している。インフレ評価の多くの要因の1つで、 そのため(ユーロ一段高の影響を)検討している。

ノワイエ・フランス中銀総裁(ワシントンで記者団に対し):ユーロ相 場上昇がユーロ圏の低インフレの要因となっており、それがなければイ ンフレ率は約1%だろう。ECBは為替レートを含めて低インフレの原 因となっている要因が後退すると予想。そうならずインフレがECBの 目安に戻らなければ、リスクは重大と考えられ、ECBはその責務の範 囲内であらゆる手段を使う用意。為替レートの若干の行き過ぎは自然に 修正されると考えるのが自然なようだ。

<4月11日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(CNBCとのインタビューで): 量的緩和については慎重派で、もし措置を講じるのなら、資産担保証券 のようなものを対象とする、可能な限り市場に近い措置であることを望 む。

バイトマン独連銀総裁(ワシントンで):最適な非伝統的措置は銀行セ クターに照準を定めたものだろう。ECBはインフレ率があまりに低い 状況が長期化した場合に非伝統的措置を考えることを決定した。

クーレ理事(ワシントンでのインタビューで):ユーロが高くなればな るほど、より強力な度合いの金融緩和が必要。ECBの金融政策にユー ロの水準は重要だが、為替レート目標はない。

<4月10日> コンスタンシオ副総裁(ワシントンで):いかなる量的緩和計画にも民 間資産が含まれるだろう。これによって、他の中央銀行の政策とは少し 違いが出る。どの資産が運用しやすいかを探っている。

ドラギECB総裁(ワシントンのIMF本部で):物価見通しで上振 れ、下振れのリスクは引き続き限定的で、中期的におおむねバランスが 取れている。こうした状況で、地政学的なリスクと為替レートの推移を 注意深く見守る。最近の情報は長期的な低インフレの後で消費者物価が 々に上昇するとのわれわれの予想に引き続き合致している。ECBは一 段の政策緩和を排除しない

バイトマン独連銀総裁(CNBCとのインタビューで):(量的緩和の 購入対象は)政策委員会が議論しなければならない問題だ。量的緩和は 後戻りしない。(それぞれの非伝統的政策手段は)異なるリスクと副作 用を持つ。当然ながらわれわれの責務の限界も考慮しなければならな い。

プラート理事(ワシントンで):需給ギャップはどんな手法を用いても 測定は非常に難しい。ユーロ圏全体としてこのギャップが2017年より前 に解消される可能性は低い。

コンスタンシオ副総裁(ワシントンで):フォワードガイダンスでこれ まで数回確認されたように、金融政策は引き続き刺激策を講じる。

<4月9日> ボンニチ・マルタ中銀総裁(WSJ紙とのインタビューで):ユーロ高 は経済にネガティブな影響を与え、それは好ましくない。超過準備に付 く金利をマイナスにする可能性は残っており、ECBはその準備が整っ ている。ECBにはソブリン債と民間資産の組み合わせも可能なさまざ まな手段が存在する。

<4月8日> バイトマン独連銀総裁(ベルリンで):われわれは状況を非常に注意深 く見守っており、低インフレの期間が長く続き過ぎる事態に効果的に対 応するため、さらなる行動を取る用意がある。

ノワイエ仏中銀総裁(LCIテレビとのインタビューで):インフレ率 が数カ月中に上昇することを確保したい。低インフレは持続すれば問題 だ。ユーロが強いのは世界の投資家の回帰が理由だ。ユーロ圏での信頼 回復がユーロ上昇を支えている。

ボンニチ・マルタ中銀総裁(同中銀の年次報告で):現時点で広範な価 格下落やデフレの兆しはない。長期のインフレ期待は引き続きしっかり 固定されており、低インフレが自己実現しつつある兆候はない。

<4月7日> コンスタンシオ副総裁(欧州議会の委員会で):高い水準の金融緩和を 維持することをわれわ れは断固として決意している。必要があれば迅 速に動く用意があり、低インフレが過度に長引くリスクに効果的に対応 するため、責務の範囲内で非伝統的な手段も活用することへのコミット メントに関し政策委員会は全会一致だ。

バイトマン独連銀総裁(アムステルダムで):金利引き下げもさらなる 非伝統的措置も可能だが、これらは議論を要する。この議論が行われる と予想して構わないが、私は今までと同じ指標と基準を当てはめていく と考えてもらってよい。

メルシュ理事(ロンドンで):ユーロ圏ではインフレリスクとデフレリ スクがお おむね均衡している。つまり、差し迫ったデフレのリスクは 見当たらない。しかしながら、発生確率が低いそのよ うな展開に対し て準備をしておくことにはやぶさかでない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンで):欧州の資産担保証 券(ABS)市場の強化がまず意味のある措置だと思う。他の措置を排 除するということではないが、私個人としてはこの分野に重きを置く。

バイトマン独連銀総裁(アムステルダムで講演):単一監督メカニズム (SSM)のアウトソースをいずれは検討するべきだ。(ECBの物価 安定を守る責務と銀行監督の役割を)厳密に分けるため、欧州連合条約 の修正が中期的に必要になる。

クーレ理事(仏紙フィガロとのインタビューで):欧州の量的緩和 (QE)は米国で導入されているものとは必然的に異なるだろう。ユー ロ圏には資産バブルは生じていない。こうしたリスクが実体化すれば、 ECBはマクロプルーデンス的手段を使う用意がある。

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